姿勢と歩き方を改善させるには、脳のプログラムの書き換えが必要 

姿勢と歩き方改善には、脳のプログラムの書き換えが必要

運動プログラムと小脳

今まで経験したことがない動きが無意識でもできるようになっていくのは、小脳がプログラムの制御をしているからです。 

まずは、その動きを繰り返し行うことで、大脳と小脳との連携でその運動プログラムが作られ、小脳に保存されます。 

それ以降は、無意識の動作として小脳がプログラムの制御を行うと言われています。

例えば、自転車に乗る動作を考えてみましょう。 

両手でハンドルを持ち、片方の足をペダルに乗せ、はずみをつけてサドルにまたがり、もう片方の足を反対側のペダルに乗せ、ペダルを踏みこむ動作を繰り返します。

最初はぎこちないけれど、何度か繰り返し練習することで乗れるようになり、それ以降は勝手に体が動くし、しばらく乗っていなくてもまた乗れますね。 

どんな力加減で、どの方向に‥など、同じ動きをロボットに覚えさせるとしたら、かなりたくさんの情報が必要だと思いますが、そういった情報を脳に保存できて、その情報を使い無意識でも体を動かせるようになるのですから、改めて脳と体の機能は凄いなと思います。 

姿勢・歩き方プログラムの書き換え

姿勢を維持したり、歩く、走るなどの基本動作の多くは無意識下に行われています。 
その主な役割は小脳が担っているということです。 

歩いていて疲れる、腰痛肩こり膝痛など体に不調がある方は、日常動作に問題がある場合がほとんどなので、これまで使ってきた日常動作のプログラムを書き換える必要があるわけです。 

ここで重要なことは、胸を張る・肩甲骨を寄せる・お尻に力を入れる・お腹を締めるなど、力で制御する姿勢や歩き方を続けていては、力を込め続ける動作がプログラムされてしまい、緊張が抜けない体になってしまうため、力を込めなくても良いバランスが取れるようにしていくことです。

パソコン操作のように、良い動作を瞬時にコピペできるわけではないので、良い動作を繰り返さなければ書き換えられません。 

そして、その良い動作を繰り返す中で厄介なことがあります。

それは、自転車にはじめて乗る時とは異なり、姿勢を維持したり歩くことは、すでに日々繰り返してきた動作のため、書き換えようと練習している時に、以前のプログラムで動いてしまうことがあることです。

これが、クセというものです。 

そうしたクセに気づけたら良いですが、気づけないでいると書き換えがうまくいかず、これまでと同じことを繰り返してしまうのです。 

体勢と動きの質の理解

私Norikoはまさに、無意識のクセに気づき、より良いプログラムにどんどん書き換えて体作りを行ってきました。 

◯◯筋肉が・・・△△筋肉が・・・と、頭で考えながら動かしていては疲れるばかりで、脳のプログラムの書き換えはうまくいきません。 

体勢と動きの質を理解し、あとはそれをもとに、ひとたび動き出したら意識を逸らして淡々と動き続けることが大切なのです。 

体作りを行っていて、他の方と同じことをやっているのにうまくいかず迷走してしまわれている方は、体勢と動きの質の理解が曖昧であるか、これまでのプログラムで無意識で動いてしまっている可能性がとても高いのです。 

自分一人では気づけない場合は、客観的に見てもらう時間を作ってください。 

将来の自分にとっての宝

このように、クセの修正はとても地味な作業ですし、一瞬で変わる!というものでもありません。 
右利きの人が、左手でお箸を使うようなまどろっこしさがあります。 

ですが、良いクセづけを繰り返していると、以前のプログラムがひょっこり顔を出すことが減っていき、無意識でも勝手に良いバランスを取って動けるようになるので、姿勢を良くすることも歩き方を良くすることも特別なことでは無くなるのです。 

そうして手に入れた体は、今だけでなく将来の自分にとっての宝です。 

繰り返しプログラムの書き換えを行ってきたので、年齢を重ねていっても、再度プログラムの上書きをしていかない限り、元の良くない状態には戻りにくいです。

一瞬で変わる!というものを求めがちですが、実際はそんなものは存在しないし、もし存在したとしても、リバウンド必至と私は考えます。

3匹の子豚の、一番目の子豚が作ったワラの家が、そうした簡単に作れて簡単に崩れる一時的改善で手に入れた体であり、三番目の子豚が作ったレンガの家が、時間はかかるけれど簡単には崩れない根本的改善で手に入れた体です。

この根本改善こそが、YURUKUで提唱している、『自分の体は自分で守る』取り組みです。

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