その体づくりは、何のためにありますか?

体づくりは、何のためにあるのか。
その答えを考えるとき、ひとつの事実があります。

雪道を手すりにつかまりながら歩いていた方が、 今年は何事もなく歩けました。
年齢は重ねています。
それでも、できることは増えています。

この方をSさんとご紹介します。

以前の記事
守る願いが、育てる願いへ変わるとき|続ける人に起きていること
でもお伝えしたSさん(50代半ば)の、その後のお話です。

老いるとは、できなくなることが増えること?

老いるとは、できなくなることが増えること
そんな言葉を耳にします。

私は違うと思っています。

窓辺に差し込む光と影が静かに広がる室内の風景

Sさんは以前より確実に年齢を重ねています。
それでも、できることは増えています。

雪道を歩けたのは偶然ではありません。

体の位置が整い、
支える力が正しく働いた結果です。

老いとは年齢ではありません。

「若く見えますね」と言われる理由

若く見えると言われると嬉しいものです。

けれど、それは目的ではありません。

整った体は軽やかに動く。
軽やかに動く人は若々しく見える。

微笑みながら軽やかに歩き手を振る女性

順番は、そこです。

目指しているのは見た目ではありません。

「自分の体で動ける」という事実です。

それが尊厳を守ります。

生活が変わるということ

日常の中の変化

Sさんは以前、しゃがめませんでした。

和式トイレしか空いていない。
後ろに人が並んでいる。
どうぞ」と譲る。

以前はできていたことが、できない。

小さなことのようで、
心には確実に残ります。


今は、当たり前にしゃがめます。

花壇の花をしゃがんで眺める女性

15年前の雑巾掛け競争。
膝を浮かせた姿勢が取れなかった。

先日試してみると、
当時よりずっと安定していたそうです。

年齢は重ねている。
それでも体は育っています。

サウナの上段へ上がる。
片足で支える不安があり、
迷惑をかけてはいけないと諦めていた。

今は迷わない。

浴槽に入るときも、
手すりではなく、自分の支えで動ける。

これは筋力の問題ではありません。
体の位置の問題です。

書く力が変わる

字が変わりましたね」と言われました。

源泉徴収票の複写。
以前は筆圧が弱く写らない。

今はくっきり写る。

altテキスト

仕事場でノートに文字を書く女性の手元

肩を持ち上げなくても書ける。
力まず、必要な圧が伝わる。

体の軸が整うと、
力は正しい方向へ流れます。

新しい能力を足したのではありません。

もともとの機能を取り戻しただけです。

Sさんの実際の筆跡をご紹介します。
(掲載許可済)
上が1年前の文字、下が最近の文字です。

Sさんの1年前と現在の筆跡の比較

2年という時間

Sさんは丸2年、体と向き合いました。

2年は長いでしょうか。

新緑の中を穏やかに流れる川

何もしなくても2年は過ぎます。

整えれば、体は変わります。
整えなければ、体は衰えます。

時間は平等です。

違いを生むのは、向き合うかどうか。

その積み重ねが、
生活の質を決めます。

心の老い

何かをする前から
「できない」「無理」と言う。

その瞬間、体は試すことをやめます。

年齢は決定権を持っていません。

線を引いているのは、心です。

それが、心の老い。

光と影が半分ずつ入る構図の静かな風景

ただし、頑張ることが答えではありません。

方向が整っていなければ、
回数を増やしても体は変わりません。

問うべきは量でも強さでもなく、
使い方です。

Sさんが変えたのは、
鍛える時間ではなく、動きの質でした。

支え方が変わると、
動きが変わる。

動きが変わると、
日常が変わる。

しゃがむ。
歩く。
立つ。
書く。

すべては分断されていません。

仕組みが通った結果です。

若返りではなく、保ち続ける力

50代までは、どこかに「取り戻す」という感覚があります。

けれど60代に入ると、視点が変わる。
これは、自分自身が60代になって感じたことです。

若く見えることよりも、
自分で選び続けられることの方が比重が増す。


遠慮しない。
迷惑をかけない。
自分で決められる。

派手ではないけれど、これ以上ない自由です。

広い空の下で堂々と立つ女性の後ろ姿

年齢を重ねるほど、
自由の価値は明確になります。

体づくりの目的は若返りではありません。

尊厳を保てる体を育てること。

しゃがめる。
歩ける。
自分で立てる。
力まずに書ける。
選び続けられる。

それだけで、人は静かに堂々と生きられます。

年齢は重なります。

けれど、可能性は閉じる必要がありません。

老いは衰えではない。

向き合うかどうか。

私は、感覚から土台を整えています。

人生を最後まで、自分の足で味わうために。


この体づくりの結果としての、私ノリコの現在の姿を、以下に掲載しています。
あわせて、どのようにして体を整えてきたのかは、こちらの記事で詳しくご覧いただけます。

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