レッスン料金に込めた姿勢──根本改善を支える“適正価格”という考え方

はじめに

静かな窓辺でノートとペンが置かれた、整った机の風景

私のレッスンは決して安価ではありません。

その理由は、体のねじれを根本から整え、生涯使える体へ導くための質を守るためです。

ここでは、レッスン料金に込めている考え方をお伝えします。

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“安く提供しない”という選択

「気軽さ」は、成長を止めてしまう

オンラインで技術が手軽に受けられるようになり、
安価や無料レッスンが当たり前になってきました。

その中で、
「安く提供する人=親切で良い指導者」
そんな空気が、いつの間にか広がっているように感じることがあります。

けれど、その“やさしさ”が、
受ける側の本気や、向き合う姿勢まで支えているかというと、
私はそうは思っていません。

窓の外をまっすぐ見つめる女性の後ろ姿

安価な環境の中では、受ける側の心に
できなくても、また次でいい
という空気が生まれやすくなります。

本気で取り組む気持ちよりも、
気軽さが前に出てしまうのです。

そして、この“気軽な空気”は、
実は指導者にも同じように影響します。

心のどこかで
今日は見立て切れなくても大丈夫
この金額だから許してもらえるだろう
といった小さなゆるみが、
無意識に気づかないうちに入り込んできます。

価格は、向き合い方を整えるもの

ここで、
指導する立場だからこそ感じることを、少しだけお話しします。

価格を下げることで、
指導する側の気持ちが、ふっと軽くなることがあります。

私ノリコ自身も、
価格を下げれば、もっと楽にできると感じる場面があることは、
正直に言って否定できません。

向き合うための静かな時間を象徴する、一脚の椅子が置かれた室内の風景

けれどその「楽になる感覚」は、
向き合い方の質そのものが、
気づかないうちに下がってしまう合図でもあります。

だから私は、
価格をきちんとお伝えすることを大切にしています。

一般的な相場より高い料金を掲げるのは、
自分を追い込むためではなく、
「丁寧に向き合う」という姿勢を自分の中に保ち続けるためです。

この金額をいただく以上、
ごまかさず、先送りせず、その方の体と、静かに、深く向き合います。

覚悟がそろったとき、変化は始まる

DETERMINATION(決意)という言葉と、一本の綱が水平に張られたイメージ

受講生が
「自分の体と、ちゃんと向き合ってみよう」
と思って来てくださること。

そして私自身も、
その気持ちに応える形で、
落ち着いて、誠実に関わり続けること。

本気で変わりたい方を導くためには、
この静かな一致が、
とても大切だと考えています。

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変化の質を守るための時間とエネルギー

結果ではなく、「なぜそうなったか」を動作から見ている

お一人おひとり、
体のねじれ方や動きのクセはまったく異なります。

私のレッスンでは、
「筋肉が弱い」「ここが硬い」「歪んでいる」といった
結果だけを見て終わる見立ては行っていません。

小さな植物を両手で丁寧に支える女性の手元

なぜその状態になったのか。
どの動作の積み重ねが、今の体をつくっているのか。
そこを丁寧に紐解くことを、何より大切にしています。

原因を知らないまま、
「弱いから鍛える」「硬いから伸ばす」という一般的なトレーニングを行っても、
同じことを繰り返してしまうからです。

一律ではない見立てと関わりが、変化の質を支えている

原因となる動作に目を向け、土台から整えていくことで、
体は無理なく、自然に変わり始めます。

女性の素足が水面に触れ、柔らかな波紋が広がる様子

実際に、日常動作を見直すことを通して、
長年抱えていた状態に変化が起きた方もいらっしゃいます。

▶︎ [Kさんの変化の記録はこちら]

レッスン内容は決まった“型”ではなく、
その方の体の状態や反応に合わせて、その都度組み立てています。

一律に同じことを伝えるのではないからこそ、
一回一回のレッスンには、時間と集中力、そして多くのエネルギーを注いでいます。

それが、変化の質を守るために欠かせないと考えています。

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自ら体現し続けるという覚悟

たびたびお話ししていますが、
私は 自分の体で再現できないことを、人に伝えられないと考えています。

下の画像は、私ノリコの61歳現在の写真です。

61歳の現在の全身姿勢を写したノリコの写真

下半身太りや反り腰、
そして様々な不調の原因だった脚のねじれを、
自分自身で真っ直ぐに整えた経験は、
今のレッスンの大きな基盤になっています。
※ねじれのない真っ直ぐな脚は、全身のバランスが整う日常動作を身につけなければ手に入りません。

受講生のねじれ方を自分の体で再現して示したり、
その方に必要な感覚を育てる練習法をつくることも、
体を整えてきたプロセスと、
それによって得られた体の感覚があってこそできることです。

私がこのメソッドの体現者であり続けること。
これは、指導者としての覚悟であり、
レッスン料金に込めた大切な価値のひとつです。

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なぜ“高額”ではなく“適正”なのか

ここまでお読みいただいた方には、
私のレッスンが
「決まった型を教えるもの」でも
「短時間で結果を約束するもの」でもないことは、伝わっていると思います。

絶妙なバランスで積まれた石のオブジェ

体のねじれを見立て、
原因を動作から読み取り、
その方の日常に合う形で組み立てていく。

さらに、
私自身が体現し続けている感覚と経験をもとに、
一人ひとりと向き合い続ける。

こうした関わり方は、
効率よく数をこなすことができません。
けれど、変化の質を守るためには欠かせないものです。

▶︎ [4月からスタートするレッスンの内容と関わり方について]

そのため、レッスン料金を
「高いか、安いか」で決めることはしていません。

この関わり方を、無理なく、
誠実に続けていくために必要なものとして、
適正な価値を設定しています。

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最後に

体のねじれを整えることは、
見た目だけでなく、気持ちの軽さや生き方まで変えていきます。

真っ直ぐに続く道を一歩踏み出す女性の足元

私と同じように“自分の体を本気で変えたい”と願う方と、
これからも丁寧に向き合っていきたいと思っています。

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