膝が痛い原因は腕の使い方にもある|膝だけ整えても改善しない理由
膝が痛いのに、なぜ良くならないのか
膝の痛みに悩む女性は本当に多く、
病院、運動、ストレッチ、体操など、
できることは一通り試してきたという方も少なくありません。

それでも痛みが変わらない。
一時的に良くなっても、またぶり返す。
私は、姿勢や歩き方を通して多くの方の体を見てきましたが、
その中で確信していることがあります。
膝だけを見ている限り、改善しない痛みが確実に存在する
ということです。
実際に、
膝を直接触らなくても痛みが消え、
しかも戻らなくなったケースを、私は数多く見てきました。
その共通点のひとつが、
腕の使い方でした。
多くの人が陥っている勘違い
「姿勢を良くする方法」
「歩き方 改善」
こうした言葉で検索すると、
今は本当にたくさんの情報が出てきます。

方法を知り、実践し、
「やった」という事実に安心する。
ですが、ここで止まってしまう方が非常に多いのです。
私のレッスンでも、
椅子や床に座ったまま脚や腕のねじれを調整すると、
その場で痛みが取れる方は珍しくありません。
けれど、それで
姿勢や歩き方が根本から変わったわけではありません。
それは、
整いやすい状態になっただけだからです。
本当に大切なのは、
その状態でどう動くか。
調整後すぐに、生活の中で動きを変えなければ、
体はあっという間に元のねじれた状態に戻ります。
当たり前になりすぎている「ねじれた動き」
歩いている後ろ姿を見ると、
体がねじれたまま歩いている方がとても多いことが分かります。

例えばこちらの画像の女性のように、
体重が片脚に乗った瞬間、
腰が持ち上がり、膝が内側に入り、
つま先も内側を向いてしまう。
この状態で体重をかけ続けると、
- 膝
- 股関節
- 足首
- 腰
いずれか、もしくは複数に痛みが出る可能性があります。
膝が痛い方の多くは、
ねじれた脚に体重をかけ、
骨盤をねじりながら動いているのです。
これは特別な動きではありません。
ご本人にとっては「いつもの歩き方」。
だからこそ、気づけません。
実例:右ひざ内側の痛みが取れたYさん(50代)
Yさんは、
長年続く右ひざ内側の痛みに悩み、
パーソナルレッスンを受講されました。

拝見すると、
右脚に体重がかかるたびに、
股関節・膝・足首を一緒にねじって歩かれていました。
初回のレッスンで脚のねじれを調整し、
良いバランスで立っていただくと、
その場で膝の痛みは消えました。
ですが、
ここが重要です。
痛みがすぐ取れること自体は、珍しいことではありません。
問題は、その後どうなるかです。
Yさんは、脚のねじれだけでなく、
背骨にもねじれを抱えていました。
脚だけを見るのではなく、
背骨のねじれを含めて、
生活の中での動きを丁寧に変えていく。
その取り組みを続けた結果、
膝の痛みは完全に出なくなりました。
膝は良くなったけれど…諦めていた腕の痛み
膝の痛みがなくなったYさんですが、
レッスン中、腕を真横に上げていただくと
「この辺が痛くなるんです」と肩を押さえられました。

三角筋周辺の痛みです。
実はこの痛み、
Yさんは長い間「年齢だから仕方ない」と諦めておられたそうです。
膝や腰の痛みと違い、
腕は「歩けなくなる」不安に直結しにくいため、
我慢してしまう方が非常に多いのです。
腕を上げると痛む、本当の理由
腕を真横に上げる動きは「肩関節の外転」。

この動きは、
- 三角筋中部
- 棘上筋(腱板)
が正しく連携して、はじめてスムーズに行われます。
Yさんの場合、
肩甲骨と上腕骨頭の位置関係が崩れる
動きのクセがありました。
その結果、
腕を上げるたびに無理がかかり、
痛みとして表れていたのです。
腕の使い方は、膝にも影響する
ここが、この記事で最もお伝えしたいことです。
肩関節や肩甲骨の動きは、
肩や腕だけで完結していません。

上腕骨、鎖骨、肋骨、背骨、骨盤。
これらと密接につながっています。
Yさんは、
膝の痛みが一度は治まっていましたが、
腕の使い方を改めないまま生活を続けていれば、
背骨のねじれが再び強まり、
膝に負荷が戻る状態でした。
そこで、
腕のねじれをほどき、
日常の動きそのものを修正する練習を行いました。
すると、
その場で腕の痛みは消えました。
ここまでを読んで、
「なぜ肩の痛みが、歩き方や膝にまで影響するのか」
その仕組みを知りたい方もおられると思います。
専門的な内容にはなりますが、
肩関節と肩甲骨、そして全身とのつながりについて、
別枠で詳しくまとめました。
理論から理解したい方は、こちらをご覧ください。
▶ 痛みの原因は、痛む場所にあるとは限らない
方法に頼らず、生活動作を変える
Yさんに練習していただいたのは、
特別な運動ではありません。

- 包丁の使い方
- 食材をこねる動き
- トイレットペーパーの引き出し方
- シートベルトの引っ張り方
- PC作業前の腕のセット
どれも、毎日何気なく行っている動作です。
こうした動きの積み重ねが、
体を作っています。
方法は、体を整える「きっかけ」にすぎません。
体を本当に変えるのは、毎日の生活動作です。

これからの生活にとって、貴重な財産
Yさんはこうおっしゃいました。
「使い方を変えれば良いと分かり、本当に良かった。
これからの生活にとって、貴重な財産です。」

1年間、大変お世話になりました。
初回の頃から、随分変わったことを体感しています。
当時はもう諦めなくてはならないのかなと思ってました^^;
でも、使い方を変えれば良いという事を学べて、
本当に良かったです。
教えて下さったことは、
私のこれからの生活にとって貴重な財産になりました。
今後も日常生活の中に取り込んで続けたいと思います。
また機会があれば、
是非レッスンに参加させて頂きたいと思います。
本当にありがとうございました^^
また、別の受講生Sさんは、
「自分の体の感覚が何より大事だと、ようやく分かりました」
と書いてくださいました。

長きに渡りパーソナルレッスンありがとうございました。
自分の感覚が大事なこと、
意識付けが大事なことを改めて実感しました。
Noriko先生に言われたことをただ行うのではなく、
そのとき、自分の体がどんなふうになっているのか、
どんな感じを受けているのか、
自分の言葉で感じ再現してみることが大事なのだと強く思いました。
繰り返し私の捻じれを再現していただいたことで、
視覚的にも、今までの捻じれがどうして起こったのかを理解でき、
だからどうして行けば良いのか理解できるようになりました。
Noriko先生は当初からおっしゃっていたのだと思いますが、
亀のような歩みの私はやっと分かるようになりました。
ありがとうございました。
膝を変えたいなら、体全体を見る
膝の痛みを本気で改善したいなら、
膝だけを責めないでください。

方法に振り回されず、
自分の体を知り、
日常の動きを見直すこと。
それが、年齢に関係なく
楽で美しい体を取り戻す、最も確かな道です。
仕組みを知りたい方は、この後も続けてお読みください。
補足:痛みの原因は、痛む場所にあるとは限らない
腕を真横に上げる動作は、肩関節の外転と呼ばれます。
この動きは、三角筋中部と棘上筋が連携してはじめて、スムーズに行われます。

棘上筋は、腱板(ローテーターカフ)と呼ばれる肩を安定させる4つのインナーマッスルのひとつです。
この筋肉は、腕を動かすためというより、上腕骨頭を正しい位置に保つ役割を担っています。
Yさんの場合、肩甲骨と上腕骨頭の位置関係が崩れる動きのクセがありました。
その結果、三角筋と棘上筋がうまく連携できず、右腕を真横に上げた際に痛みが生じていたのです。
肩甲骨と上腕骨頭の位置がズレた状態では、
肩の外転だけでなく、肩関節が担うすべての動きが素直に行えません。
肩関節が担う動きを見てみましょう。

肩関節が担う動きは、
屈曲・伸展・内旋・外旋・外転・内転・水平屈曲・水平伸展
この8つです。
肩関節を動かす筋肉は、
肩甲骨・上腕骨・鎖骨・肋骨・背骨、さらには骨盤にまでつながっています。
次に、肩甲骨の動きも見てみましょう。

肩甲骨自体の動きには
内転・外転・挙上・下制・上方回旋・下方回旋という6つの作用があります。
※肩甲骨の内転・外転と、肩関節の内転・外転は、名称は同じでも動きは異なります。
肩甲骨を動かす筋肉もまた、
肩甲骨・後頭骨・上腕骨・鎖骨・肋骨・背骨、
そして、またしても骨盤にまでつながっています。
このことから、肩や肩甲骨の動きは、
肩周辺だけで完結せず、頭部や骨盤にまで影響することがわかります。

さらに、背骨や骨盤には脚へつながる筋肉が付着しています。
そのため、肩のアンバランスは、歩行を含む全身のバランスにまで波及します。
人には利き手・利き足があり、
仕事や趣味、スポーツの影響で、左右の腕や脚が同じように使われていないのは当然のことです。
左右対称に使うこと自体が目的ではありません。
しかし、アンバランスが強く出たまま放置されると、全身のバランスは確実に崩れます。
バランスが崩れた体では、真っすぐに歩くことは困難になります。
それでも無理に真っすぐ歩こうとすることで、
体のどこかに負荷が集中してしまうのです。
膝に痛みが出ている場合、
その過剰な負荷を、膝が引き受けているということです。


【Information】
現在ご案内している内容はこちらです。




公式LINEご登録が4000名様を超えました。

カラダ感覚の再接続メールレター
「わたしの体、いつからズレてたのかな?」
がんばってきた体に、そっと寄り添い直すための全10通のメールレター
