自律神経の不調と背骨のねじれ|2年半かけて“楽な体”を取り戻したMさんの体験記
自律神経の不調と背骨のねじれの関係

「体が楽って、こんなに幸せなんですね」
そう語ってくださったのは、パーソナル・コンプリートコースを50代の終わり頃から2年半にわたって受講されたMさんです。
Mさんは、体の痛みや違和感だけでなく、呼吸・血圧・消化・排泄などの調整に関わる自律神経系の不調を多く抱えておられました。
受講前に記入していただく「カラダMEMO」には、通常1枚で収まるところ、3枚にびっしりと不調が書き込まれていました。
私は長年の指導を通して確信しています。
自律神経系の不調を抱える方は、例外なく背骨にねじれがあるということです。
背骨は自律神経の通り道ですから。

そのため、ねじれた背骨を整えることが、根本改善の大きなカギとなります。
背骨のねじれは生活動作から生まれる

背骨のねじれは、背骨単体の問題ではなく、日常生活の動作から生じます。
- 口(顎の動き)
- 手(手関節・肘・肩甲骨の動き)
- 足(足首・膝・股関節の動き)
これらの左右差の積み重ねと重力の影響によって、背骨は少しずつずれていきます。
したがって、どの方向にねじれているのか、どんな動きが原因だったのかを見極めることが必要です。
自律神経の不調を持つ方に必要なのは「驚くほど緩やかな動き」

自律神経系の不調がある方は、体を動かすこと自体がつらいケースが多いです。
筋トレだけでなく、緩やかなヨガや体操でさえもしんどくなってしまうことがあります。
そこで私がお伝えしている練習内容の多くは、「驚くほど緩やかな動き」です。
普通に動ける人から見れば「これで効くの?」と思うほど達成感の無い動きですが、不調のある体にとっては、わずかな変化でも大きな刺激になります。
Mさんも最初の頃は、少しの動きでも体が驚いてしまい、かえってしんどくなることがありました。
それでも歩みを止めずに、時間をかけて変化を重ねていかれました。
変化の兆しと、自律神経への影響

印象的な出来事がありました。
Mさんが「上半身のねじれ」を整えるレッスンを行った直後、強烈な頻尿と咳に襲われたのです。
30分も我慢できないほどの尿意と、激しい咳で日常生活が大きく乱れました。
けれども3週間ほどで症状はぴたりと治まり、それまで長年悩まれていた頻尿や咳までもがすっかり消えてしまったのです。
この体験を通じてMさんは、体の変化が自律神経に大きな影響を与えることを実感されました。
「不調に動じない自分」へと変わり、希望を持って取り組めるようになっていかれたのです。
2年半を経て──「体が楽って幸せ」

2年半という年月をかけて、Mさんはついに「楽な体」を手に入れられました。
「体に関しては全く自信のないまま、小さくなって生きてきてしまいました。」
と、過去を振り返るMさん。
「体が楽って、こんなに幸せなんですね」
その言葉に、私も胸が熱くなりました。
以前は旅行に誘われれば「今後もっと行けなくなるかもしれない」と無理をして出かけていたそうですが、今では「行きたくない時は断れる」とおっしゃいます。
体が整ったことで、心にも余裕と自由が生まれたのです。
本気の二人三脚での変化

Mさんの変化は、決して順風満帆だったわけではありません。
途中で不安や迷いもありながら、それでもあきらめずにご自身と向き合い続けてこられました。
私は「体験談」を書くとき、良いことばかりを並べ立てることはしません。
なぜなら、体が変わっていく過程には、揺れ動く気持ちや葛藤も含まれているからです。
それらを隠してしまうと現実味がなくなり、むしろ特別な人のお話しだから「自分には無理」と感じてしまう方が出てきてしまうかもしれません。
だからこそ、Mさんからいただいたメッセージを 一言一句そのまま全文 ご紹介します。
(Mさんから掲載許可をいただきました。)
Mさんと私ノリコが、本気で一緒に歩んできたからこそ生まれたリアルな声に、心や体が共鳴する方がおられると嬉しく思います。
ぜひ、最後までお読みください。
Mさんからのメッセージ全文(①~③)

2年半のパーソナルレッスン、本当にありがとうございました。
痛いだの、しんどいだのといった訴えを、辛抱強くお聞きくださり感謝の言葉もありません。
振り返ると正直なところ、ずっと苦しかったように思いますのに、元気になれた今は、ずっと前からこんなふうに元気にしていた!みたいな気分がいたします。
ほんの一、二ヶ月前は、あちこちの不調に囚われていたというのに。もちろん波があって、ずっとしんどいばかりでもなかったのですが。
レッスンの初めの一年ほどは、レッスンを受けるたびに、余計にあちこちしんどくなったり、良い変化を感じられず落ち込んだり、宿題もうまく消化できないことに苛立ったり。
私はいったい何をやっているんだろうと、いちばんもがいていた時期でした。
それが一年を過ぎてしばらくした頃、少しずつ体の変化を感じられるようになり、前向きな気分になれました。
その頃、気づいたことですが、レッスンで体に変化を起こすと必ず、どこかがしんどくなったり痛くなるのです。
けれど次のレッスンまでにはおさまる、ということの繰り返しなのです。
逆に何も起こらないと、宿題が上手にこなせてないのでは?と考えるまでになりました。
(②に続く)

記憶に残る強烈な出来事として、上半身の捩れを取るレッスンをした直後、とんでもなくひどい過活動膀胱になり、30分と尿意を我慢できない、そして膀胱に溜まっていないのに尿意だけは強烈で、私の日常生活はひっくり返ってしまったのです。
それと同時に激しい咳にも悩まされました。
以前から咳と頻尿には困っていたのですが、突然の激しさで襲いかかってきた時、この症状は自律神経からきているのだと自覚しました(薄々気づいてはいたのですが)。
そしてやはり3週間もするとすっかり症状は治り、おさまるどころか、それまであった頻尿と咳がすっかりなくなってしまったのです。
上半身のねじれにアクセスしたことが、自律神経に大きく影響し、変化が起きた!それも強烈に!そしていつもの如く3週間でパタっとおさまったのです。
私はどうやら、良くなるためにはその前に一度激しく落ちてしまわないといけないようです。上向きになるためのさながら儀式のような。
中医学の世界でいう瞑眩みたいなものかと理解しました。
この出来事があってからは、不調に動じない人になれましたし、希望の光が眩しいくらい私を照らし出しました。
(③に続く)

最近のレッスンでは、日常生活の中での体の動かし方の見直しという、私にとっては超難解なお題の前で呆然とすることもありました。
努力が報われるという次元のレッスンではないので、相変わらず頭の固い私でしたが、ここを乗り切ってこそ未来がある!と気分は超前向きでした。
上半身の捩れが取れるに従い、物事の感じ方や捉え方まで変わっていくようでした。
この2年半、じっくりと自分の体と向き合い続けた時間は貴重な宝物となりました。
気づいたことが山ほどあります。
自分の扱い方も上手になりました。
まだまだ上を目指して、もっともっとパワフルな人になって、周りを振り回してみたい!と思うようになりました。
自分に自信がないと、わがままになれないと思うのです。
他のことはともかく、体に関しては全く自信のないまま、小さくなって生きてきてしまいました。
後半の人生は自分ファーストで生きていきたい。
やりたいことは全部できる自信を持ちたい。
これからも夢の実現のためご指導を、どうぞよろしくお願いいたします!
難しいお題にも、食らいついていく覚悟です。
〇〇 〇子
後半の人生は「自分ファースト」で

Mさんは最後にこう綴られています。
「後半の人生は自分ファーストで生きていきたい。やりたいことは全部できる自信を持ちたい。」
体と心はつながっています。
Mさんは、背骨のねじれを解き、体が楽になることで、心まで解放されていくことを実感なさっています。
どんなに不調が重なっていても、時間がかかっても、体は必ず応えてくれることを──Mさんはその姿で体現してくださいました。
この歩みをそばで見守りながら、私自身、改めて強く感じたことがあります。
それは「自分を諦めないこと」そして「カラダは必ず応えてくれると信じること」の大切さです。
※Mさんが受講されたパーソナル・コンプリートコースについての詳細は、下のInformationよりご覧ください。
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