反り腰の姿勢は顔の輪郭も呼吸の質も変えてしまう

反り腰の姿勢はお顔の輪郭まで変えてしまう

腰が反っている反り腰姿勢を改善させたくて、YURUKUにいらっしゃる方はたくさんおられます。

実は、反り腰姿勢で過ごしていると、お顔の輪郭まで変えてしまいます。

下の写真は、私Norikoが反り腰だった若かりし頃(向かって左)と近頃(向かって右)の写真です。

反り腰時代の私は、頬骨がポコンと出っ張り広がった顔でしたが、姿勢歩き方を見直していくうちに、お顔の輪郭がどんどん変わっていき今に至ります。

反り腰だと、なぜお顔が伸びてしまうのかというと、腰が反っていると首が起きず、顎が前に突き出て、頬から下が前方下向きに引っ張られ長くなってしまうからです。

講座の前後で、そうした変化が表れた受講生Kさんが、「顔の変化がわかった方が良いので、顔を隠さずに掲載して頂いて良いですよ」と、写真掲載の許可をくださいました。

早速、ご紹介させていただきます。

この変化は、1day集中講座当日のものです。

もともと綺麗な方ですが、姿勢が変わりさらに美力アップされました!

お顔の輪郭がより良くなることは、美容面だけでなく、息をたっぷり吸えるようになったり、嚥下機能が向上したり、食いしばり・首コリ・肩こりの軽減にも繋がるので、健康面にも嬉しい変化が表れます。

Kさんも、お顔の変化だけでなく、息が吸いやすく楽に歩けるようになられて、「体全体が天然の電動自転車になった感じ」と素敵な表現をされていました。

首が起きていない・腰が反っている・脚が歪んでいる・呼吸が浅い…など、姿勢に関わる何らかのお悩みが一つでもある場合、どこか一箇所だけを良い状態に変えることはできません。

なぜなら、身体には、姿勢保持に重要な筋膜の経路があり、足裏から頭部まで繋がっているからです。

姿勢保持に重要な筋膜経路

ここでは、姿勢保持に重要な筋膜の経路がどういった走行なのか、それぞれの筋肉の作用も簡単な言葉に変えてご説明します。

その走行を知ると、体の一部だけを変えることができないことがとてもよくわかります。

足裏~下腿骨にかけて

  • 長趾屈筋(ちょうしくっきん)
    つま先を下げる・足の2~5番の指を曲げる
  • 後脛骨筋(こうけいこつきん)
    つま先を下げる・足裏を内側に向ける
  • 膝窩筋(しっかきん)
    ひざを曲げる・膝下を内側にひねる

上記の長趾屈筋は、内くるぶしの後ろを通って足裏から足の指(2~5番)につながっています。

大腿骨~骨盤にかけて

  • 大内転筋(だいないてんきん)
    太ももを内に閉じる・太ももの付け根を曲げる・伸ばす
  • 長内転筋(ちょうないてんきん)
    太ももを内に閉じる・太ももの付け根を曲げる・外側にひねる
  • 短内転筋(たんないてんきん)
    太ももを内に閉じる・太ももの付け根を曲げる・外側にひねる
  • 恥骨筋(ちこつきん)
    太ももを内に閉じる・太ももの付け根を曲げる・外側にひねる

骨盤~肋骨にかけて

  • 腸骨筋(ちょうこつきん)
    太ももの付け根を曲げる・外側にひねる・体を前に曲げる
  • 大腰筋(だいようきん)
    太ももの付け根を曲げる・外側にひねる・体を前に曲げる
  • 腰方形筋(ようほうけいきん)
    体を横に曲げる・体を反らせる
  • 横隔膜(おうかくまく)
    呼吸時に作用する
  • 胸内筋膜(きょうないきんまく)
    胸郭の内面を覆っている筋膜で筋の保護の役割を持つ

肋骨~頭部にかけて

  • 斜角筋(しゃかくきん)
    首を曲げる・横に曲げる・回す・息を吸う時の補助
  • 頸長筋(けいちょうきん)・頭長筋(とうちょうきん)
    頚椎(首の骨)の前面に存在する筋肉で姿勢保持に使われる
    首を曲げる・回す
  • 舌骨下筋(ぜっこつかきん)
    嚥下の際に喉頭(のどぼとけ)を引き下げる作用
  • 舌骨上筋(ぜっこつじょうきん)
    顎を下に引き下げる作用と、嚥下の際に喉頭を引き上げる作用

反り腰の姿勢は呼吸の質を変えてしまう

私たち人間が立って歩けるのは、大腰筋が発達しているからです。

大腰筋は背骨と大腿骨(太ももの骨)を繋ぐ唯一の筋肉で、背骨を支え直立姿勢を保持し、太ももを引き上げる時に作用します。
その大腰筋と繋がっているのが、呼吸筋である横隔膜です。

反り腰姿勢だと、良いバランスで立っている時の呼吸はできません。

逆に、反り腰姿勢でいる時の呼吸は、良いバランスで立っている時にはできません。

このように、姿勢呼吸は密接に関わっているのです。

反り腰だと背骨の湾曲が強くなり腰椎に付着している大腰筋がその影響を受けます。

すると、大腰筋に繋がっている横隔膜にも影響が及ぶことが筋膜経路からもわかります。
横隔膜も腰椎に付着しています。

なので、反り腰を改善させるには、呼吸の仕方の違いも体で理解することと、横隔膜だけでなく呼吸を補助するその他の筋肉がスムーズに動くようにしていくことも必要なのです。

講座で、呼吸の仕方の違いも体感されたKさんは、ご感想に「呼吸によって体を疲れさせる動きをしていたかも、と反省」と、書かれていました。

講座のご感想

受講生Kさんから頂いたご感想

写真の掲載許可をくださった受講生Kさんから頂いたご感想をご紹介します。

Noriko先生
本日はありがとうございました!
写真、資料共に受け取りました。

アフターの姿勢、本当に無理なくいい位置に立てていますし、顔のラインも全然違いますね。

色々悩みはありますが、腕の捩れをとり肩甲骨が寄ってくれたのが嬉しいです。

ウォーキングも初めて習い、『あ、本来歩くってラクなことだよね』

『今までは重力やエネルギーを全然味方にできてなかったなぁ』と気付きました。

自分の脚、身体全体が天然の電動自転車になった感じでした笑。

呼吸もちょっとしたことで、あんなに吸いやすくなるとは目から鱗で、普段は呼吸によって逆に体を疲れさせる動きをしてしまってたかも、と反省です。

資料いただいたとおり、自宅でもコツコツと続けていこうと思います。

今後も先生のブログ楽しみに拝見いたします。

最近の流行りなのか?インスタのマーケティングなのでしょうが、

たったコレだけ!1日5分で!シリーズ系のよく分からない動画が多い中^^;(見るのもうんざりですよね笑)

先生のブログはいつも本質を書かれていて…首がもげるほど頷きながら拝見しております。

友人やインストラクター仲間にも見て見てー!と紹介してました。

また復習会も参加したいと思っています。
よろしくお願いします。

受講生Mさんから頂いたご感想

Kさんと同じ講座に参加された受講生Mさんから頂いたご感想をご紹介します。

Noriko先生
今日はありがとうございました。

歩き方はもちろん、呼吸の深さ、舌の位置までが姿勢と密接につながっていることを、文字通り体感することが出来ました。

そして、お腹をひっこめることの重要性もよくよく理解しました。

写真を見ると、左右のバランスが改善され、全体に上半身が上に伸びて、肩が下がっています。

そして、確かに、左にひねるように立っていたのが、右と左の手の位置が同じくらいになりました。

普段歩くとき、右の股関節を内側に廻して歩く癖は、まさにご指摘の通りです。

そのため、しばしば右のかかとで左の足を蹴ってしまいます。
左脚を引いて歩き始めるように意識しますね。

お腹はひっこめたつもりでも、まだまだと実感…脂肪も減らさないといけないですが(-_-;)

今日教えて頂いたことを日常生活に意識的に取り入れて、より良いバランスで体を動かせるようにしていきたいと思います。

先生が私たちをより良い姿勢に導こうとする熱意に溢れた素晴らしい授業でした。

そのお気持ちがあるからこそ、あれだけの時間でこれほどの成果が出せたのだと思います。

これからもコツコツ続けていきます。

復習会もぜひ参加したく、どうか引き続きよろしくお願いいたします!

受講生Nさんから頂いたご感想

Kさん・Mさんと同じ講座に参加された受講生Nさんから頂いたご感想をご紹介します。

早速のフィードバック&テキスト送信、ありがとうございます。

普段、運動もほとんどしないので昨日は帰宅後少し腰がだるかったのですが、今朝はなぜか疲れもなくスッキリ目覚めました。

テレワークなので、今日は「歩く」のは実践できなかったのですが、早速椅子に腰かける前に呼吸と姿勢を整えたり仕事中気づいたら呼吸に気を付けたりしてみました。

すると、本当にあとから気付いて驚いたのですが、仕事が終わって椅子から立ち上がった時の腰の痛みが全くなかったのです!

いつもは椅子から立ち上がっても、すぐに腰が伸ばせなかったのですが、今日は普通にいつの間にか家事をやっていて、「そういえば!」と気付いた次第です。

呼吸に気を付けると言っても、2、3回気を付けた位なんですが…

明日は外出の予定があるので「歩く」のもやってみます。

性格が真面目なのか、頭で色々考えてつい頑張ってやってしまうので、先生のおっしゃるように気負わずできるところから取り入れていこうと思います。

長くなってしまい申し訳ありません。。
これからもよろしくお願いいたします。

ご感想を拝見すると、皆さん、呼吸の大切さを実感なさったことがわかります。

全身繋がっている…というお話を聞かれたことがあると思います。

まさしくその通りで、深い呼吸ができるようになるにも、美脚になるにも、小顔になるにも、全身でバランスを改善させていくことを忘れてはいけないのです。


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