気づいたその日から、体の使い方は変わり始める|続けている人の今

以前ご紹介したSさんから、
過去の記事▶【50代は、体の方向を決める年代です。―60代になった今、はっきり言えること】を読んでご感想をいただきました。

▶【守る願いが、育てる願いへ変わるとき|続ける人に起きていること
▶【その体づくりは、何のためにありますか?
でご紹介したSさんです。

こうして振り返ると、
Sさんの変化は、体だけではありません。

今回は、
体の変化そのものではなく、
体との向き合い方がどのように変わっているのか。

続けているからこそ見えてきた「今」を、
ぜひご覧ください。

日常の中で、体と向き合うということ

Sさんは、これまでの体の使い方を振り返り、
こう書いてくださいました。

膝を曲げて体の使い方を確かめている女性

私の膝は曲げると
ジャリジャリ、ギシギシと嫌な音がしますが、
それは今まで体の声を無視して
ねじれて使ってきたからだなと
悲しく、申し訳なく思えてきます。

だからこそ、気づいたからには
今後は大事に使わなきゃと思っています。

体の変化は、
こうした“気づき”から始まります。

特別なトレーニングをしたからではありません。
まず、自分の体に対する見方が変わる。

そこから、使い方が変わっていきます。

「今」できることを変えていく

Sさんは、記事の中のこの一文に触れてくださいました。

「体の声を無視してきた時間よりも、
丁寧に聞いてきた時間のほうが、
確実に未来を支えます。」

胸に手を当てて言葉を受け止めている女性

そして、こう続けておられます。

過去は変えれないなら
今までの間違った使い方を
変えるしかないんだよなー

っと 春の庭先の雑草をむしりながら

鼠蹊部はここで曲がるんだな…
膝も足首も同時に曲がるんだな…
と やっております

ここに、とても大切なことがあります。

体を変える場所は、
特別な時間の中ではありません。

日常の中です。

変化は、静かに起きている

雑草むしりという、
誰もが日常的に行う動作の中で、

しゃがんで雑草をむしりながら体の使い方を確かめる女性

・どこで曲がるのか
・どう支えるのか

を確かめながら動いている。

これは、
「できるようになった」という変化ではありません。

“変わり続けている状態”です。

真っ直ぐ歩いているつもりでした

また最近、
Sさんはこんなお話もしてくださいました。

仕事中、
ガラスに映った自分の歩き方を見て、
「脚が真っ直ぐ出ていないのでは?」
と感じられたそうです。

そこで、
地下足袋を履いて歩いてみたところ、

右脚の親指だけが引っ掛かり、
つま先の底が擦れて剥がれてきたとのことでした。

Sさんからお借りした地下足袋の写真です。

右足親指部分の底が擦れて剥がれた地下足袋の写真

真っ直ぐ脚を前後に振って
歩けていると思ってましたが
靴のクッションに頼り切っていただけでした😆💦

片側だけ擦れていた理由

実は、脚を真っ直ぐ前に出せず、
つま先を擦るように歩いている方は少なくありません。

しかも、決まって片側だけに起きることが多いのです。

それは、単なる歩き方のクセではなく、
日常動作の積み重ねによる、
体のねじれや使い方の偏りが関係しています。

流しの前で気づいたこと

そしてSさんは、
流しの前で歩く動きを繰り返す中で、

右足から歩く時にだけ
肩甲骨の下から腰、
お尻までを捻って歩いてました!

と、ご自身で気づかれました。

「これだ!」と思った瞬間

またSさんは、

何回も言われすぎて、
当たり前の注意事項になっていて、
聞き流しそうになっている自分に気づきました

とも書いてくださいました。

そして以前、
私がブログに書いていた

「自分の思い込みを疑うこと」

という言葉を思い出され、

これだ これだ!

と感じられたそうです。

“真っ直ぐ歩けているつもり”
“ちゃんと動けているつもり”

そうした思い込みを手放して動いてみると、
体の使い方は少しずつ変わり始めます。

歩き方は、履き物に現れることがあります

さらにSさんは、
室内履きにしていたクロックスも、
左足側だけストラップ内側がちぎれていたことに気づかれ、
お写真を送ってくださいました。

左足側ストラップ内側がちぎれたクロックスの写真

歩き方のクセや、
体のねじれによる負担は、
こうして日常の履き物にも現れることがあります。

そして実は、
地下足袋の右つま先が擦れて剥がれたことも、
クロックスの左内側のストラップがちぎれたことも、

Sさんの体の使い方のクセから、
「なぜそこに負担が集中したのか」
を説明することができます。

つまり、
こうした動きは、
理由なく起きているわけではありません。

だからこそ、
感覚が育ち、
使い方が変わることで、

長年当たり前になっていた動きも、
変えていくことができるのです。

体は、
“正しい形”を覚え込ませることで変わるのではありません。


「自分はこんなふうに使っていたんだ」

と、感覚で気づいた瞬間から、
使い方が変わり始めます。

失われていた感覚は、思い出されていく

あー!!これって
よーいどんで走る時の足の感じだ‼️

何十年ぶりに
足が走る感覚を思い出しました🤣

と、
小学生の頃に走っていた感覚まで
よみがえってきたそうです。

失われていた感覚は、
体の中から、
少しずつ思い出されていきます。

できることが、意味を変えていく

Sさんは以前、しゃがむことができませんでした。
日常の中で、できていたことを手放す場面もあったとお聞きしています。

それでも今は、自然にしゃがめるようになっています。

安定してしゃがんでいる女性の姿

以前は、できなかったこと。
不安を感じていたこと。

それが今は、
「できる」だけでなく、
「できることが嬉しい」へと変わっています。

皆が面倒くさいと嫌がる雑草むしりを
自分で出来ることに喜びを感じます
なるべく長く足や体が使えますように…

庭に咲いたピンク色のバラの花
Sさんがお庭で育てておられるバラのお写真も送ってくださいました。
「雑草むしりを自分でできることに喜びを感じます」という言葉とともに、暮らしの中の穏やかな変化が伝わってきました。

続けている人の“今”

体は、一度変わって終わりではありません。

日常生活の中で気づく。
使い方が変わる。
また気づく。

ダイニングテーブルを拭く日常動作を行う女性

その繰り返しの中で、
体との関係が変わっていきます。

Sさんは今、まさにその途中におられます。

Sさんのメッセージ全文

Sさんからいただいたメッセージの全文(前半)です。

受講生からの感想メッセージ前半

のりこ先生、ブログ拝読しました^ - ^

私の膝は曲げると
ジャリジャリ、ギシギシ
と嫌な音がしますが、
それは今まで 
体の声を無視してねじれて
使ってきたからだなー
と悲しく、申し訳なく 思えてきます。

だからこそ、気づいたからには
今後は大事に使わなきゃと
思っています

今回のブログにあった
この一文
『体の声を無視してきた時間よりも、
丁寧に聞いてきた時間のほうが、
確実に未来を支えます。』
はとても励みになりました

②につづく

つづいて、全文(後半)です。

受講生からの感想メッセージ後半

過去は変えれないなら
今までの間違った使い方を
変えるしかないんだよなー
っと 春の庭先の雑草をむしりながら

鼠径部はここで曲がるんだな…
膝も足首も同時に曲がるんだな…
と やっております

皆が面倒くさいと嫌がる
雑草むしりを
自分で出来ることに
喜びを感じます
なるべく長く足や体が使えますように…

のりこ先生、懲りずに ご指導
ありがとうございます

変化は、特別な人に起きているものではありません。

日常の中で、
自分の体に目を向け続けている人に、
静かに起きていきます。

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