片足立ちでふらつくのは筋力が足りないせい?いいえ、実は“背骨のねじれ”が関係しています。

「片足立ちって、力入れなくていいんですね」──体が気づいた瞬間

昨日のレッスンで、とても印象的な瞬間がありました。

ある受講生さんが、今までまったく止まれなかった片足立ちで、
左右どちらの足でもピタリと止まれたのです。

しかも、その日は足のトレーニングもセルフケアも一切していません

行ったのは、背骨のねじれや体のクセを確認しながら、
その方の状態に合わせて、頭で考えなくても自然に動けるように組み立てたオーダーメイドの練習法だけ。

頭では理解できないバランスは、体で感じて育てる

今まで経験したことがないようなバランスを、
再現するのは、誰にとっても難しいものです。

だからこそ、まずは
何も考えずに動いてみること

そして、動いてみた時に生まれる
「動きの質」や「体の反応」を、
少しずつ体から読み取っていくことが大切なのです。

感覚は、ゆっくりでもちゃんと育つもの

昨日の受講生さんは、
この「体で感じること」を、ずっと練習されてきた方です。

すぐにできたわけではありません。
焦らず、何度も繰り返してきたからこそ、
ようやくこの感覚をつかまれたのです。

しばらく呆然とされたあと、足をぶらぶらさせながら
こんなふうにおっしゃいました。

「片足立ちって、力入れなくていいんですね!」

そして満面の笑みで、

「こんな簡単なことで!全国民に知ってほしい!」

と、喜びを共有してくださいました。

「頭で考えるクセがあるから感覚が育たない」と思わなくて大丈夫

ここでお伝えしたいのは、
この変化が「誰でもすぐにできる」わけではないということです。

実は、体の感覚を読み取るのが苦手な方はとても多く、
特に真面目で努力家の方ほど、頭で理解しようとされる傾向があります。

でも、それでも大丈夫です。
わかろうとすることをやめてみることから始めましょう。

筋力ではなく「バランスの崩れ」がふらつきの原因

片足立ちができない。
片足立ちでふらつく。
片側ばかりぐらついてしまう。

それは、筋力が足りないから──
ではなく、全身のバランスが崩れているから

そしてそのバランスの崩れは、
背骨がねじれる動作のクセによって起きています。

先ほどとは別の受講生は
こんなふうにおっしゃいました。

「背骨がねじれているとは思っていませんでした!」

「側弯症と診断されていない=背骨にねじれはない」
そう思われがちですが、私はそうは考えていません。

側弯症と診断される方は、”背骨のねじれが強く出ている状態”にすぎません。
実際には、多くの方に少なからず背骨のねじれがあると感じています。

そしてこの背骨のねじれこそが、

  • 片足立ちがふらつく
  • 真っすぐに歩けない
  • 長く歩くと疲れてしまう
  • 左右非対称に不調がある

こうした不調や違和感の大きな原因になっていると、私は確信しています。

歩き方は変わる。疲れにくい体はつくれます

どちらの足でも、力まず自然に片足で立てるようになると、
歩き方は見違えるほど軽やかになります。

なぜなら、歩くという動作は、
「片足立ちの連続」だからです。

私が「トレーニングもセルフケアもしていません」とお話しする理由

私はよく「トレーニングもセルフケアもしていません」とお話ししていますが、
それは何もしていないという意味ではありません。

決してサボっているわけでも、
トレーニングやセルフケアを否定しているわけでもないのです。

20年以上前から、自分の体の感覚を丁寧に育ててきた結果、
日常の動作そのものがセルフケアになる体の状態を手に入れることができました。

今、60代を迎えてもその暮らし方は変わりません。

特別な運動をしていなくても、
いつでも無理なく、ふらつくことなく片足で立てますし、
長い距離を歩いても平気です。

体の感覚から整えていく、そんなレッスンです

私は、自分自身の体と向き合う中で、
体の感覚そのものを育てていくことこそが、心身の土台を整える鍵だと気づきました。

このお仕事をするにあたって、解剖学・運動生理学・施術・瞑想などを学びましたが、ますます「本当に必要なのは、自分の体とつながり直すことだ」という思いは強くなり、確信へと変わっていったのです。

そして今は、
その実体験をもとに、ひとり一人の体と丁寧に向き合いながら
“カラダ感覚の再接続”をサポートするレッスンを行っています。

このレッスンでは、決められた型を押しつけることはしません。

冒頭でもお話ししましたが、
毎回、受講生のその日の状態や動作のクセに合わせて、
頭で考えなくても自然に動けるような練習法をご提案しています。

そして、

  • 何も考えずに動いてみる
  • 体からの情報を受け取ってみる
  • その感覚を少しずつ育てていく

そんなことを繰り返すうちに、
日常の動作そのものが、心地よく整うセルフケアへと変わっていきます。

それが、私のレッスンが目指している姿です。

【Information】

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