姿勢と歩き方の悪化を招く背骨のねじれを解消させる3つのステップ

2024年5月頃、パーソナルレッスンコースの中で始めた「背骨のねじれにフォーカスするレッスン」では、どのようなステップを踏んでいるのか、最新のお話を記事にします。

まずは、膝が痛くて歩くのが辛くなってしまわれた受講生の、ステップごとのお体の変化とご感想を。

そして、同じく「背骨のねじれにフォーカスするレッスン」を受けられ方々のご感想をご紹介します。

良い姿勢は疲れると思っている方や、何をやってもお体が辛い方・体型が変わらない方にお読みいただきたいです。
(パーソナル・コンプリートコースの受講をお考えの方もお読みください。)

膝が痛くて歩くのが辛い

パーソナルレッスンコース受講生のTさん(60代)のお話です。

Tさんは、数年前から右膝の痛みで歩くことが辛くなってしまわれ、パーソナルレッスンコース『パーソナル・コンプリートコース』を受講されています。

Tさんのお体を拝見すると、お体が左方向にねじれ、肩も腰も左側が高く右側が低くなっていて、軸が取れていませんでした。

そうしたねじれが、右膝に負担をかけていたのです。

写真はこちら(※受講生の写真やメッセージは、許可を頂き掲載しています。)

膝関節のねじれを緩和させるために、脚のねじれを取ったり、バランスのとり方や足運びを練習しましたが、歩く(動く)と、また左方向に体がねじれていきました。

そうした動きを変えない限り、右膝への負担が軽減せず痛みから解放されないので、背骨のねじれにフォーカスするレッスンを行うことにしました。

背骨のねじれにフォーカスするレッスンは、はじめは側弯症の受講生を対象に行っていたものであり、背骨のねじれには様々な要因があるため、踏み込んだレッスンになります。

ねじれのパターンがたくさんあるので、頭の中で3Dでイメージしていき整理しながらお伝えしています。

背骨のねじれを解消させる3つのステップ

1.背骨のねじれ方とその原因の理解

まずは、Tさんの背骨がどのようにねじれているのかと、どういった動きをしていることでねじれていったのかを、Tさんのお話を伺いながら様々なチェックをし紐解いた後、私自身の体でそれらを再現しながらご説明し、現状を理解して頂きました。

この、ねじれ方とその原因を理解して頂くことが、1つ目のステップです。

2.現状に合わせたセルフ調整

そして、Tさんのお体の現状に合わせ、ねじれを解消させるための調整法を考え、セルフで調整して頂きました。

ここで言うセルフ調整とは、日々何気なく行っている単純な動きの中で、本来の動きとは異なってしまっている動作パターンを、本来の動きに戻す練習をして頂くことであり、一般的なセルフケアとは異なります。

このように、自分自身に合う体を整える方法を身につけることが、2つ目のステップです。

下の写真が、ステップ1・ステップ2と段階を踏んで頂いた後の姿勢です。

左方向へのねじれは緩和したものの、最も解消させづらい背中(胸椎)のねじれは残っていて、すっきり良い姿勢になったわけではありません。

この写真を見て、「あれ?ビフォー写真は左の肩と腰が高かったのに、この写真では右の肩と腰が高いな…」と気づかれた方はおられませんか?

そうです。
ビフォーは、左方向に体がねじれていましたが、背骨は、単純に左の一方向にねじれているわけではないからです。

背中(胸椎)のねじれは、最も解消させづらいと書きましたが、背中のねじれには、顎の歪み・腕のねじれ・左右の肩甲骨と腕の使い方がバラバラであることなど、解消させなければならない項目が様々にあるから、こういうことが起きるのです。

Tさんは、ご自身のお体の理解をされ、セルフ調整も行い、バランスの取り方も学ばれても、その後に歩くとまた体が左にねじれていきました。

理解して方法を知っているのに上手くいかないのは何故か。

それは、日常動作のクセは体にしみ込んでしまっていて、脳のプログラムを書き換えていかなければ、また繰り返してしまうからです。

と、いうことで、3つ目のステップは日常動作のクセと向き合うことです。

3.日常動作のクセと向き合う

次にご紹介する写真は、のびのび歩き回った直後姿勢を意識しないで頂き撮影したものです。

写真から、体が左方向にねじれることも背中がねじれることもなく、歩くことができたことがわかります。

どうしてもクセが出てしまうTさんには、クセが勝手に出てこないバランスになれる意識付けをお伝えしたのです。

クセが勝手に出てこないバランスになれる意識付け…とは、クセが出ないように意識することではありません。

動いている時に、クセが出ないように意識することは非常に難しく、仮にできたとしてもぎこちない動きになってしまい、良い結果は得られません。

なので、Tさんにとって最もネックになっているクセを絞り、そのクセが勝手に出てこない方法を考えお伝えしたのです。

今回のレッスンで良いバランスになったTさんですが、これで完了!というわけではありません。

これから毎日、今までの左方向に体がねじれてしまう動きをやめ、良い動きを繰り返して身につけていくことが何より大切なのです。

それが、脳のプログラムの書き換えです。

クセって、気付かないことが普通ですよね。

なのに私は、気付いて修正していきましょう!という無茶ぶりをしています。

日常動作のクセで不調も体型悪化も起きることも、それを修正していくことが可能だということも自分の体で理解し、日常を大切にしてきたことで、健康のために◯◯しなければという義務感に苛まれずに年を重ねられるようになったため、これからも受講生への無茶ぶりをやめるつもりはありません。

パーソナルレッスンでの私の役割は以下です。

受講生のお体のねじれと、そのねじれを生む日常動作のクセを紐解くこと
❷紐解いたお体の状態を私の体で再現しながらご説明し、客観的に見て頂くこと
受講生のお体に合うセルフねじれ調整法を考えること
日常動作のクセが出ないようにする方法を考え、できるたけ簡単で日常に取り入れられるものにアレンジしていくこと

❹が最も大変ではあるけれど、最も力を入れなければいけないことだと思っています。

上記のサポートをさせて頂くには、受講生ご本人にしかわからないお体の声を対話の中で聞き取らせて頂くことが必須なので、レッスンは受講生との共同作業です。

3つのステップを踏む前と踏んだ後

3つのステップを踏む前(向かって左)と、踏んだ後(向かって右)の比較写真です。

体は、ねじれていると横幅が広くなり、ねじれが取れるとスッキリするものなので、勝手にスタイルアップされています!

クセと向き合うことに難しさを感じておられたTさんですが、地道に宿題をこなして下さり、もう、お困りだった膝や足の痛みは出なくなりました

レッスン中に、「年のせいだと思ってましたが、そうじゃないのですね」と、ニッコリされたのが印象的でした^^

次にご覧いただきたい写真があります。

それは、横向きの姿勢の変化です!

背骨にねじれがあると、骨盤も脚も歪ませてしまいますし、首もしっかり起きません。

その場合、どのような姿勢になるのかというと、向かって左のTさんのビフォー写真のように、腰が前方にズレて、前のめりの姿勢になったり、反り腰の姿勢になってしまうのです。

背骨のねじれが取れたら、横向きの姿勢も、自然に床から真っすぐの良いバランスになりました。

Tさんのご感想『驚き・不思議・嬉しい』

レッスン、ありがとうございました。

肩甲骨のこと、意識して動かしてなかったので、右と左で使ったり、使ってなかったりしていたとは、驚きでした。

それによって、歩き方まで変わってくるのも、さらにビックリですが、そこを改善すると、歩き方まで改善されて、楽になるなんて、不思議ですが、とても嬉しいです。

頑張って、気をつけて生活してみます。

私よりお姉さんのTさん。
年のせいだからと諦めず、私の無茶ぶりにお付き合いくださっています。

Tさんの笑顔がさらに増えるように、引き続きサポートさせていただきます。

Hさんのご感想『驚きと納得の連続』

Tさんと同じく、背骨にフォーカスするレッスンを受けられたHさんから頂いたご感想をご紹介します。

Hさんは、以前は、筋トレやストレッチを行うパーソナルトレーニングで体作りをされていた方で、「体に違和感があるのは、体を動かしていないから。動かしていたら動けるようになる。」と言われながら頑張っていたそうです。

でも、立つ・歩くといった日常動作が基本で、日常動作以外の動作は応用なのですから、残念ながら、体の動き一つ一つに誤りがある場合は、誤った動きを繰り返してしまうことになり、頑張っても疲労感だけが残りあまり良くはなりません。

不調の原因になる誤った日常動作は、日々の生活の中で長い年月をかけ体に染みついてしまっているのです。

トレーニングを頑張ってきたHさんも、そのことに気付かれ現在に至ります。

またまた驚きと納得の連続でした。

そして、このままずっとこんな変な^^;身体の使い方をしていたら、大変なことになっていたかも、て思えて、このタイミングでパーソナルを受けることができて良かったと思いました^^

癖ってしつこいですね!
50年もやってきているので、それはそうですよね笑

これまで受けてきたトレーニングやストレッチでは、違和感は動かしていないからで、動かしていればだんだんと動いてくる、と言われていました。

Noriko先生はとても一生懸命に私の身体の分析をして下さり、それがとても納得できるもので、分かっていなかった自分の身体の状態を教えて頂けることに、いつもいつも感謝の気持ちになります。

気づけないと対策もできませんし、日常気を付けることもできませんもんね。

昨日は脚へのアプローチは何もなく寂しい気もしていましたが 笑

上半身、背骨、肩甲骨、腕の使い方が、下半身にも影響してくると思うと、また1か月後が楽しみです^^

Oさんのご感想『秒でできて簡単』

また同じく、背骨にフォーカスするレッスンを受けられたOさんから頂いたご感想をご紹介します。

Oさんは、手術を勧められるほどの股関節痛や太ももの痛みに悩まれ受講されている方なのですが、実はもうかなり前に痛みは出なくなっておられます。

ですが、今もご自身の将来のためにさらに良い状態を目指されています。

仕事中や無意識で日々してしまう動き方があるのがわかったうえで、それらを日常の中で改善していけるヒントをいただきありがとうございました♪

忙しい時は目の前のことを処理するのに必死で、無意識にいつもの動き方をしてると思います。

今日のはささっと秒でできて簡単なのがとてもいいです!

カバンの持ち方、車の乗り方、椅子に座るなど日常の具体的な動き方はホントに助かります!

Oさんのメッセージの続きです。

ずーっと自分の動きを意識していられたらいいのですが、日常動作のクセはホントに手強く痛感しています。。

ちょっと忙しい日が続いて疲れたりすると、いつもの日常にどっぷりつかってしまいます^^;

その疲れの元も日常動作だったり、悩ましいですね。

私は今、パーソナルレッスンを受講中なので、この月一回が本当に貴重な時間です。

Noriko先生のように日常の動きがセルフケアになるのが目指すところです。

こんなお話も。

修正も大変ですが、クセに気づいた時の衝撃といったら😱

YURUKUに出会ってから何度か衝撃があるわけですが、気づくことが大きな一歩だと最近は思っています!

気づくこととは、クセのある動きをした瞬間を捉え認識することです。

レッスンでは、どの受講生にも、どんなねじれ方でどんなクセがあるのか、毎回繰り返しお伝えしていますが、それをを知っていることと、認識していることとは違います。

これは、クセと向き合っている方だからこそのメッセージなのです。

良くするのではなく 良くなるもの

私は、姿勢歩き方は『良くするもの』ではなく『良くなるもの』だと思っています。

今回ご紹介したTさん・Hさん・Oさんは、良い姿勢の取り方を何度も練習したわけではありません。
不調の原因となっていた体のねじれを作っているクセと向き合っている内に、自然に姿勢が良くなりました。

正しい姿勢』『正しい歩き方』‥と、型にはめていくのではなく、体が楽になるための取り組みをしていけば、姿勢も歩き方も…さらにはスタイルも自然に良くなっていくということです。


Tさん・Hさん・Oさんが受講されているパーソナルレッスンコースはこちら。
次回も若干名様の募集となる予定です。