「こんなことで変わるわけがない」と思っていました

ある日のこと、
パーソナル・ボディリコンディショニングコースを受講中のTさんから、
こんなメッセージが届きました。

前は自己防衛型、今は身体と心の声に耳を傾けて、前進型。

ここでいう「前」とは、
生まれつきの性格のことではありません。

ここ数年、肩の痛みや筋力の低下、階段で息が切れることなど、
「これって老化?」と感じる出来事が増え、
少しずつ「大事をとって行動する」ことが多くなっていったそうです。

私は、この一言に今回の変化が凝縮されているように感じました。

なぜ、そんな変化が生まれたのか。
今日は、そのお話を書きたいと思います。

Tさんは、海外在住の60代後半の方です。

あるレッスン後、こんなメッセージをくださいました。

受講生さんから届いた「体が安定し、モニターが軽く感じられた」というメッセージ

先生、今日もありがとうございました。

クラスの後、いつものようにオフィスから運んできたモニターをオフィスに返したのですが、
持ち上げた時とても軽く感じました。

クラス前も、前に比べればずっと軽かったのですが、
クラスの後では体全体が安定して地球の中心から引っ張られている感じでぐらつきがない、
軽やかなのにどっしりした感じです。

とても嬉しいです。

ありがとうございます!

体が安定し、重いモニターが軽く感じられたとのこと。

けれど実は、Tさんは以前こんなこともお話ししてくださいました。

実は毎回レッスンで体は変わっているのだけれど、
心のどこかで
「こんなことくらいで変わるわけはない」
と思っていました。

この言葉に、私はとても共感しました。

なぜなら、多くの方が同じように感じておられるからです。

頑張らないと変われないと思っていませんか?

世の中には、

「努力すれば変われる」
「頑張れば結果が出る」

という考え方がたくさんあります。

もちろん、それが必要な場面もあります。

けれど体づくりにおいては、
頑張ることが必ずしも良い結果につながるとは限りません。

特に、長年頑張ってきた方ほど、

「もっと頑張らなければ」
「もっとちゃんとやらなければ」

と考えてしまうことがあります。

今回ご紹介しているTさんも、とても真面目で探究心のある方です。

だからこそ、初回レッスンで私はこんなお話をしました。

「できているか」を気にしないでください

初回レッスンでお伝えしたのは、

「できているかどうか」
「これで合っているのか」

を気にするのではなく、

とにかくやってみてください。

そして、

淡々と続けてみてください。

ということでした。

先生は「とにかくやる」と言ってくださって、
それを灯台の明かりのように思い出しながらやっていました。

いろいろ考えなくても、とにかくやる。
それがとても楽でした。
しかも結果が出てびっくりでした。

その後、Tさんからこんなメッセージをいただきました。

受講生さんから届いた「淡々と続けることで新しい世界が開けた」というメッセージ

私が淡々と続けるという体験ができ、新しい世界が開けたのも、
先生が私がどういう人かをご存知だったからです。

第1回目で、
できてるかとかこれでいいのかとか心配せずに、
とにかく淡々とやってみてくださいのお言葉で肩の力が抜け、
楽に取り組めてきているわけです。

私はこの文章を読んで、とても嬉しくなりました。

なぜなら、
体の変化だけではなく、
体との向き合い方そのものが変わり始めていると感じたからです。

私にとっては「淡々と続けられたこと」がすごいこと

さらにTさんはこんなこともおっしゃっていました。

私にとっては淡々とやれていることが、すごいことです。

しかもそれで(それだからこそ)変化が出ているのが新しい世界です。

私はこの言葉に、このレッスンの本質が詰まっているように感じました。

多くの方は、変化したことに注目します。

けれど、Tさんが見つけられたのは、

「頑張らなくても変化することがある」

という体験です。

それは単なる体の変化以上に、大きな発見だったのではないでしょうか。

本当の意味で「パーソナル」なケア

こんな言葉もいただきました。

本当の意味で「パーソナル」なケアだと思います。

先生は私の人柄をわかった上で、私の体を見て、考えて下さるのだから、私はやるだけ。

私は、パーソナルレッスンとは、
単に一対一で行うことではなく、

その方の体だけを見るのではなく、
その方に合った言葉や方法を選ぶことだと思っています。

同じ内容をお伝えしても、
必要な言葉や伝え方は、人によって違います。

安心して取り組めるようになる方もいれば、
少し視点を変える言葉が必要な方もいます。

Tさんには、

「とにかくやってみてください。」

そして、

「できているかどうかを気にせず、淡々と続けてみてください。」

という言葉が必要でした。

だからこそTさんは、

「先生は私の人柄をわかった上で、私の体を見て、考えて下さるのだから、私はやるだけ。」

と思ってくださったのだと思います。

体のことを一人で考え続けるのではなく、

安心して委ねられる環境があったからこそ、
新しい体験への一歩を踏み出すことができたのだと思います。

体が変わると、行動が変わり始めた

Tさんは、ここ数年、
肩の痛みや筋力の低下、階段で息が切れることなど、

「これって老化?」

と感じる出来事が増えていったそうです。

その頃は、
ペットボトルの蓋が開けられず、

「おばあさんになっちゃったわ…」

と感じることもあったそうです。

また、大勢のご家族が集まった後には疲れ切ってしまい、

「大事をとって」

行動することが少しずつ増えていったと教えてくださいました。

ところが、パーソナル・ボディリコンディショニングコースを始めて約3か月。
できなかったことが、少しずつできるようになり、

「大事をとって」

という気持ちに引っ張られなくなっていったそうです。

さらに、こんなことも話してくださいました。

出かける時の楽しみの一つは、
いつも登る長〜い階段で、
途中休憩が少しずつ減ってきたことです。

毎回、今日はどこまで休憩なしで登れるかなと楽しみに出かけています。

以前は億劫だったお出かけも、
今では楽しみの一つになりました。

ご家族との時間を楽しめるようになり、
ペットボトルの蓋も自然に開けられるようになったそうです。

もちろん、それだけでも十分に素晴らしい変化です。

変わったのは体だけではありません

けれど私がもっと素敵だと思ったのは、

体だけでなく、

「頑張らなくても、淡々と続けることで変化していく」

という新しい体験を、ご自身の中で見つけられたことでした。

その体験を象徴するように、Tさんはこんなことも話してくださいました。

しょっちゅうサボっていました。

でも、ある程度まとめて意識してやると、
その後は体が覚えてくれて、割と自然になってくるので、
ほんとに大変ではないのです。

私は、この言葉がとても印象に残りました。

「毎日欠かさず頑張ること」が変化を生むのではなく、
体が覚え、日常の中で自然になっていくことこそが、本当の変化だからです。

そして、そのあとにこんな言葉も。

この感じ、他の場面でも試してみたいです。

私は、この言葉にとても希望を感じました。

この一言を読んだとき、
体で得た新しい感覚が、人生の他の場面にも広がろうとしていることを感じました。

生活そのものが体づくりになる

ペットボトルの蓋の開け方を練習したわけではありません。
モニターの持ち方を練習したわけでもありません。
長い階段を休まず上る練習をしたわけでもありません。

それでも、自然にできるようになられました。

それは、日常の中で繰り返している
「手を使う」「立つ」「歩く」といった基本の動作が少しずつ変わっていったからです。

そして、こんなエピソードも。

ご存知の通り島に住んでいるので、
娘たちの住む都会へ出るのはとても億劫でした。

今では、
車、フェリー、バス、電車を乗り継ぎ、
バンバン出かけています。

私が目指しているのは、
セルフケアを増やすことではありません。

生活そのものが、
体を整える時間になっていくことです。

料理をしながら自然に手を使う女性

立つ。
歩く。
物を持つ。
振り向く。

毎日何気なく繰り返している動作が、
少しずつ体を整える方向へ変わっていく。

だから、
「頑張っている」という感覚がなくても、
気がつけば体が変わっていくのです。

そして、その変化は体だけにとどまりません。

体への向き合い方が変わる。

「頑張らなければ変われない」という思い込みがほどける。

そして、その変化は人生への向き合い方にも少しずつ広がっていく。

そんな瞬間に立ち会えることが、
私にとって何より嬉しいことです。

Tさん、
素敵なメッセージをありがとうございました。^ ^

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