猿腕で肩こり・首こりに?ストレッチでは治らない本当の原因
見た目の悩みとして知られる「猿腕」。
実はそれだけでなく、肩こり・首こり・猫背・呼吸のしづらさ…さらには骨盤や足のバランスにも影響を及ぼすため、全身の不調と深く関係しています。
そして、筋トレやストレッチをどれだけ頑張っても改善しないケースがほとんどです。
今こうしてこの記事と出会って下さった方の中にも、YouTubeなどを見ながら色々試してみたものの変わらなかった…いう方が少なからずおられることでしょう。
なぜなら、原因は、日常の動作に潜む「腕の使い方のクセ」。
本記事では、猿腕の特徴と体への影響、そして根本から整える方法をご紹介します。
猿腕とは?特徴とセルフチェック方法

「腕をまっすぐ伸ばしたときに、肘が反り返って見える」──これがいわゆる猿腕です。
多くの方は見た目の特徴として気づきますが、実際には骨や関節だけの問題ではなく、日常の体の使い方によるクセが大きく影響しています。
セルフチェック
- 腕を伸ばすと肘が外側に反る
- 手のひらを上に向けたときに、肘が内側に入りやすい
- 二の腕が太く見える、腕がねじれて見える
これらに当てはまる場合、猿腕の可能性があります。
猿腕が引き起こす体の不調

猿腕は見た目だけでなく、体全体にさまざまな不調を招きます。
- 肩こり・首こり:腕のねじれが肩や首の筋肉を緊張させる
- 猫背・ストレートネック:背中全体が前に引っ張られ、姿勢が崩れる
- 呼吸が浅くなる:胸まわりの動きが制限され、呼吸がしづらくなる
- 二の腕が太く見える:ねじれによって腕が外に張り出す
冒頭でもお話ししましたが、骨盤や足のバランスにも影響を及ぼすため、反り腰からくる腰痛・股関節痛・膝痛などを引き起こす場合もあります。
「見た目だけ気になる」と思っていても、実はこうした不調につながっているケースが少なくありません。
なぜストレッチや筋トレだけでは改善しないのか

多くの方が「猿腕=肘の関節の形だから仕方ない」と考えたり、ストレッチや筋トレで腕を整えようとします。
しかし、それでは一時的で、根本的な改善には至りません。
理由は、腕の使い方そのものにクセがあるからです。
例えば、
- 荷物を持つときに肘を反らせる
- パソコンやスマホで手首をねじる
- 立ち方や歩き方で腕を外に振る
など。
日常動作の例を挙げましたが、肘をただ曲げる・ただ伸ばすといった基本的な動きに、感覚的なズレが生じてしまっているので、腕を使う全ての動きにクセがあるということです。
こうした無意識の動作が繰り返されることで、猿腕は強化されてしまうため、クセを解消しないままストレッチや筋トレを行っても、すぐに元の状態に戻ってしまいます。
猿腕は、関節が緩い方がなりやすく、そうした性質であることも考慮しなければなりません。

クセを整えて自然な腕の形に戻す方法

猿腕を改善するには、
- 腕を無理に伸ばすのではなく、ねじれをほどく動きを身につける
- 肩から腕をつなげて使えるようにする
- 歩き方・立ち方の中で腕を自然に使えるようにする
ここで、腕に繋がる筋肉について詳しく知りたい方は続けてお読みください。
解剖学にはご興味がない方は、➡【改善後の変化】にお進みください。
腕に繋がる筋肉①

表層では、胸にある大きな筋肉「大胸筋」、背中側にある大きな筋肉「広背筋」それぞれから、上腕骨(二の腕の骨)を通り、前腕(肘から手首まで)の屈筋群を経て、手のひら側の2~5の指まで繋がっています。
深層では、大胸筋に隠れている「小胸筋」から、上腕の前にある「上腕二頭筋」へ、上腕二頭筋から肘を内外に動かす筋肉に繋がります。
そして前腕にある屈筋を経て、手のひら側の親指に繋がっています。
胸にある「大胸筋」からは、お腹の筋肉「腹直筋」・太ももの内側の筋肉「長内転筋」へと繋がり、
背中にある「広背筋」からは、お尻の筋肉「大殿筋」・太ももの外側の筋肉「外側広筋」にも繋がっています。
腕に繋がる筋肉②

表層では、肩こりの筋肉と言われる「僧帽筋」から、肩関節を様々な方向に動かす役割を果たしている「三角筋」に繋がっています。
そして三角筋から上腕骨を通り、前腕にある伸筋群を経て、手の甲側の2~5の指に繋がります。
深層では、僧帽筋に隠れている「肩甲挙筋」「菱形筋」から肩甲骨の「棘上筋」「棘下筋」へ。
そして上腕の後ろ側にある「上腕三頭筋」を経て、小指側の前腕の骨(尺骨)を通り、小指に繋がっています。
以上のように、腕から指先まではもちろん、肩甲骨から首や頭、胸や背中から腰・お尻・脚にまで繋がっているのです。
腕の使い方次第で、全身のバランスが変わってしまうことは言うまでもありません。
改善後の変化

猿腕の改善に取り組んだ方からは、次のような声が届いています。
- 肩や首が楽になり、頭痛まで減った
- 呼吸が深くなって体が軽い
- 二の腕の張りが自然に減った
- 猫背が改善して見た目の印象が変わった
見た目だけでなく、不調が改善することで毎日が前向きになっていきます。
関連症状との関係

猿腕は単独の問題ではなく、側弯症・股関節痛・膝痛など、体全体の不調とも関係しています。

腕のねじれが原因となっていた、ご受講生の症例をご紹介します。
生理痛・視力低下・脇の下のしこりの原因になっていた方もおられます。
最後に:猿腕を改善したいあなたへ

猿腕は「関節の形だから仕方ない」と思われがちですが、実際には日常動作のクセを変えることで自然に整うものです。
日常動作のクセは、セルフケアをしたから改善するわけではありません。
ご自身がこれまで正しいと思って続けてきた動きが違っているので、経験したことがない動きを身につけるために、全身の問題として捉え、カラダの感覚を整えていく必要があるのです。
続いて、腕や肩の緊張緩和のためのセルフケアをご紹介します。
腕や肩の緊張緩和のためのセルフケア(YouTube)
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