加齢による筋力低下について

加齢による筋力低下について

足の指を思い通りに動かせますか?

ある方のSNS投稿に、母趾(足の親指)と小趾(足の小指)を床につけたまま、第2趾(足の人差し指)~第4趾(足の薬指)を持ち上げることが難しいとのことで、老化現象なのだろうからトレーニングを頑張らなければといったことが書かれていました。 
 
早速、私もやってみましたが、簡単にできてしまいました。 
写真の足は、私YURUKU代表Norikoの足です。 

私は59歳で、あと数か月したら還暦です。 
しかも筋トレは行っていません。

筋トレを否定しているわけではありませんし、自慢したくてこの記事を書いているのでもありません。 
 
一般的に言われていることと、私が体で感じていることが違うということをお話ししたくて書いています。 

足指を持ち上げる筋肉 

第2趾~第5趾を持ち上げる(足趾の伸展)時に作用する筋肉は長趾伸筋(ちょうししんきん)で、母趾を持ち上げる時に作用する筋肉は長母趾伸筋(ちょうぼししんきん)です。 
 
今回ご紹介した動きは、第2趾~第5趾を持ち上げる動きですので、長趾伸筋について書きます。 
 
長趾伸筋は、足趾の伸展の他に足首の背屈足首の回内という作用があります。 
 
足首の背屈とは足首を曲げる作用のことです。 
長趾伸筋は、前脛骨筋という脛の骨のすぐ外側にある筋肉を補助する形で収縮します。 
 
また、足首の回内とは、足の小指を持ち上げる作用のことです。 
長趾伸筋は、ふくらはぎの外側にある腓骨筋群と協力して働きます。 

筋肉はなぜ動く 

長趾伸筋は骨格を作っている骨格筋の一つです。 
この骨格筋は、動かそうと思えば動かせる筋肉、いわゆる随意筋です。 
 
骨格筋は、運動神経に支配されています。 
運動神経からの信号を筋繊維が受けると、筋肉は収縮し力を発揮することができます。 

先ほどの足指の動きをするのに、頑張っている感覚は全くありません。

思い通りの動きができないということは、筋肉が衰えているからではなく、信号を素直に受け取れない状態になってしまっているからではないでしょうか。

下肢の神経

下肢に信号を送っている神経についてお話します。

長趾伸筋は、深腓骨神経に支配されていると言われています。 
 
深腓骨神経はどこから始まっているのかというと、背骨にある脊髄です。 
その脊髄から枝分かれした馬尾神経(馬の尻尾のように細かい神経)が下肢の筋肉に伸びています。 
 
主な神経はこちら 
上殿神経:小殿筋・中殿筋・大腿筋膜張筋を支配
下殿神経:大殿筋を支配
大腿神経:大腰筋・腸骨筋・縫工筋・大腿四頭筋を支配
閉鎖神経:外閉鎖筋・恥骨筋・大内転筋・長内転筋・短内転筋・薄筋を支配 
坐骨神経:ハムストリング(大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋)を支配 

坐骨神経(上図左)が膝裏の少し上で総腓骨神経と脛骨神経に枝分かれしています。 (上図右)
総腓骨神経:大腿二頭筋(短頭)を支配 
脛骨神経:大腿二頭筋(長頭)・腓腹筋・ヒラメ筋・足底筋・長趾屈筋・長母趾屈筋・膝窩筋・後脛骨筋を支配 

さらに総腓骨神経が膝下で浅腓骨神経と深腓骨神経とに分かれています。
浅腓骨神経:短腓骨筋・長腓骨筋 
深腓骨神経:前脛骨筋・長趾伸筋、長母趾伸筋、第3腓骨筋 

脊髄坐骨神経総腓骨神経深腓骨神経という繋がりになっているということは、長趾伸筋を支配する神経は、背骨→骨盤の後ろ→太ももの後ろ→脛の外側→足の甲を通ってきているということです。

なので、背骨や骨盤、大腿骨や下腿骨に歪みがある場合、足指だけうまく動かそうとしても思い通りには動かないはずです。

膝が伸びない ・床から立ち上がれない

これまで、たくさんの講座を開講してきて、講座中に、足があまり上がらないというご受講生の足が上がったり、膝が伸びにくいというご受講生の膝が伸びるようになることはよくありました。 
 
YURUKUでは筋トレはしません。(しつこいですが、筋トレを否定していません。) 
ではなぜ、足が上がるようになったり、膝が伸びるようになったのかというと、脚の筋肉が素直に使えるようにねじれを取る練習をしたからです。 
 
ねじれていると筋肉が良い位置で作用せず、思うように体を動かすことができないけれど、ねじれが解消してくると筋肉が良い位置に戻るため、思うように体を動かすことができるようになるということです。 

何かにつかまらないと床から立ち上がることができなかったご受講生が、何にもつかまらずに立てるようになった例もありますのでご紹介します。

楽しみにしていた美脚講座もまたまた驚きの連続でした。
(美脚講座の内容は、トータルバランス姿勢・歩き方講座の中に含まれます。)

靴やストッキングが捻じれて変形するほどのX脚に悩まされていましたが、講座でケアする度に脚の筋肉が伸び、形もはっきり変わっていきました。

足裏アーチがふんわりと持ち上がり、足首も引き締まりました。

ケアした側としていない側との差にまずびっくり!
しゃがんで立ち上がる軽さに戸惑うぐらいびっくり!

そして、今度は片脚でスルッと立ち上がることができて、「あれ?え?ええ?」何が起こったのか分からないぐらいびっくり!!

ケアする直前には、しゃがんだまま立つどころか身動きもできなかったんです。

自分の動きが信じられなくて、右脚、左脚と何度も何度もしゃがんでは立ち上がっては確かめました。

膝下の脚の幅も狭くなり、脚が前に出やすくもなりました。

オリジナル姿勢・歩き方矯正グッズを使用された方の中にも、痛くて伸ばしづらかった膝が伸びたという方がおられました。
YURUKUのグッズは全て、脚のねじれを緩和させるものなのです。

バランスUPハーフインソールKIWAという、パンプス用姿勢・歩き方改善ハーフインソールを試された方から頂いたご感想です。

初めてハイヒールで歩いて、”ん?楽!”と感じました。

昨年の4月、今日のヒールを初めて履いたのですが、膝から動いてる感じがして、”おっさんみたいや”と思ってました。

これ以上、膝を伸ばすことはムリと思っていましたが・・・
今日は、めっちゃ伸びました。

元々、左膝が痛く伸ばしづらかったのですが、ヒールにも関わらず伸びました!!伸ばせました!!

身体は繋がってるのを再確認!
ありがとうございました。

筋肉が良い位置にないということは、筋肉に入り込んでいる神経も良い状態だとは言えないのではないでしょうか。 
 
現に、私が講座で拝見してきたご受講生の中で、座骨神経痛で悩まれていた方は皆さん、股関節や膝関節にねじれがあり、太ももの筋肉も膝下の筋肉も固く緊張していました。

取り組んできたことが異なる

トレーニングを頑張らないと足指を思うように動かせないとお嘆きの方と、私と何が異なるのかというと、取り組んできたことが異なります。
 
私は、筋トレやストレッチなどのトレーニングは行わず、全身のねじれをできるだけ解消させながらバランスを取り、真っすぐで機能的な脚を目指してきました。 

以前の自分の体がどうねじれていたのかを良く知っています。

何もトレーニングをしていないのに足指を思い通りに動かせるのは、こうした自分のことを理解する体作りを行ってきたからだと私は考えます。 
 
今後も今の生活を続けていたら、60代になっても、トレーニングをせずに同じように足指を動かせる自信があります。

年齢の高い方よりお若い方の方が、思い通りに体が動かせるのは、筋肉がしなやかでねじれが少ないからです。 
 
年齢が高くなるにつれ、重力の負荷により、少しだったひずみが増していきます。 
それは、基礎にひずみがある建物が年々ひずみが増していくことと同じです。 
 
ねじれたままでトレーニングを頑張ることは、ひずみがある建物を、ひずんだまま補強しているのと同じだと思えて仕方がないです。 
 
そして、ねじれたままトレーニングを続けることで、トレーニングによる負荷も加わりひずみはさらに増し、いずれ「やはり年齢には勝てないな・・・。」という結果になってしまうのではないかと、私は危惧しています。


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