『今は北京原人です』世間一般の良い姿勢と、体に良い姿勢は違う
姿勢が良いとよく言われる
「姿勢が良いですね。」とよく言われるという方の中に、不調でお困りの方がいらっしゃいます。
姿勢が良ければ、不調は起きにくいはずなのですが、なぜ不調でお困りの方がいらっしゃるのかというと、世間一般の良い姿勢と、体に良い姿勢は異なるからだと私は思っています。
世間一般の良い姿勢
私は、子供の頃に教わった「気をつけ！」の姿勢が良い姿勢だと思い込んでいました。
ピシっと胸を張っていたら、大人に褒められたからです。
「気をつけ！」の姿勢は、頑張って力を込めている状態で呼吸もしづらいため、良い姿勢＝しんどい姿勢と刷り込まれていました。
このお話に共感される方は少なくないと思われます。
なので、世間一般の良い姿勢も、この「気をつけ！」の姿勢であり、「姿勢が良いですね。」とよく言われる方は、「気をつけ！」のイメージがあるのだと私は思っています。
体改革をする前の私は、猫背に見られるのが嫌で、バランスが悪いまま肩を開いて立つようにしていたので、反り腰&下半身太り体型を作ってしまいました。
大人になってから「姿勢が悪い」と言われたことはありませんでしたが、意識していない時に撮られた写真の私は、巻き肩で首が前に倒れていたものです。(泣)
約20年前に今の体作りを始めましたが、脱力していても良い姿勢でいられるように日常動作を変えていく中で、私自身が見た目も感覚も勘違いしていた”良い姿勢”だと感じる姿勢が”悪い姿勢”であり、”悪い姿勢”だと感じる姿勢が”良い姿勢”であると刷り込む必要がありました。
当時、私にとっての”悪い姿勢”だと感じる”良い姿勢”は、『あしたのジョー』の猫背で腕をだらりと下ろした力石徹のイメージでした。
外出中に、ビルのウインドウに映る姿をよく確認したのですが、力石徹のイメージで立っている時の私は、それまでの私よりも見た目も良いことに笑えたものです。
他にもあります。
以前の私は、反り腰だけでなく、足運びの仕方が左右で異なっていたため、背骨もねじれていて、画像の女性のように体が傾いていて、ウエストのくびれ方が左右で違っていました。
証明写真を撮る時に、肩の高さの違いをよく指摘されたものです。
でも、私にとっては、それが真っすぐだったわけです。
この姿勢を、心の中で”三日月🌛”と名付けました。
下の記事の受講生のビフォーのように寝姿も🌛でした。
良いバランスを体で覚えるまでは、真っすぐだと思っている姿勢が”三日月🌛”で、”逆三日月🌜”に感じる姿勢が真っすぐだったのです。
感覚のズレとは恐ろしや～と思ったものです。
今は北京原人です。
ここからは、パーソナル・コンプリートコース受講生のNさんのお話です。
Nさんは、腰や脚の不調に悩まれ、5か月前に1day集中講座『トータルバランス姿勢・歩き方講座』を受講されました。
同講座でYURUKUに可能性を感じて下さり、3か月前にパーソナルコースに進まれ、最近3回目のレッスンを終えられました。
Nさんと講座で初めてお会いした時、これまで良い姿勢を意識し過ごしてこられたのだろうな…と感じました。
良い姿勢の意識による緊張が抜けづらいことと、脚のねじれの影響もあり、なかなか楽な姿勢をお体で理解できない状態でしたが、3回目のレッスンで掴んで頂けたようでした。
レッスン後に頂いたメッセージには、「今は北京原人です。」と書かれていました。
表現に笑ってしまいましたが、その言葉で、Nさんが体に良い姿勢とはどういうものか、視覚でではなく体感で理解して下さったことがわかり嬉しくなりました。
Nさんから頂いたメッセージです。
Noriko先生こんにちは！
ちょっとお知らせしたくなりました。
今まで姿勢を良くしようと胸を張り、反り腰になっていたことが大きな間違いだと気付きました。
先生の動画を何回も観ました。
今は北京原人です。
ちょっとオーバーですが、これをイメージすると、背中の緊張もとれて痛みも緩和します。
何より体が楽です。
今は痛みが来ても、どこを改善しようかと思えるほどです。
先生に出会えて本当に良かったと心から思います。
これからがますます楽しみになってきました。
体にとって良いバランスの姿勢を取っていたら、不調は出にくいです。
なので、もし、「姿勢が良いですね。」とよく言われる方や、良い姿勢を意識してきた方で、お体の不調に悩まれている方がいらしたら、その良いと信じてこられた姿勢は良くないバランスであることは間違いありません。
以前の私やNさんのように、良くないバランスのまま世間一般の良い姿勢を意識し続けると、体の緊張が増してしまい、その緊張を解くことに時間がかかってしまいますので、見直されることを強くお勧めします。
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