背中の痛み・背骨の歪み 自分で治せますか?
背中が痛い・背中が張るなど、いつも背中の硬さを感じていたり、首がなかなか起きないと感じていませんか?
また、体のラインが左右で異なっている・体の動きに左右差がある・不調の出方に左右差があると感じていませんか?
該当する方は、背骨がねじれています。
この記事では、新しく編み出した背骨にフォーカスするレッスンについてのお話をします。
背骨の数は何個?動きは何種類?
背骨とは、ご存知の通り背中にある骨です。
そして、背骨を解剖学的に表現したものを脊椎と言います。
背骨(脊椎)は、頚椎(けいつい)・胸椎(きょうつい)・腰椎(ようつい)・仙骨(せんこつ)・尾骨(びこつ)からなります。
大人の背骨は、頚椎7個・胸椎12個・腰椎5個・仙骨1個・尾骨1個の計26個の骨で成り立っていますが、子供の頃は、仙骨は5個の仙椎に分かれ、尾骨も3~5個の尾椎に分かれており計30個以上の骨で成り立っています。
このように、背中には多くの骨と関節があるため、体を様々な方向に動かすことができます。
背骨の動きは、体を前に曲げる『屈曲』・後ろに反らせる『伸展』・右に倒す『右側方屈曲』・左に倒す『左側方屈曲』・右にひねる『右回旋』・左に回す『左回旋』の6パターンあり、屈曲しながら回旋させたり、側方屈曲しながら伸展させるなど組み合わせた動きも可能です。
背骨を動かす時は、背骨だけが動くと言うことは無く頭や腕や脚も動きます。
逆に、頭・腕・脚を動かした時は、背骨も動いています。
私たちの体は左右対称ではありませんし、日常的に左右非対称な動きをたくさん行っています。
そうした左右非対称な動きを繰り返していることで、背骨は歪んでしまうのです。
つま先の方向と顔の方向が違う
過去記事『体軸のブレを解消させる取り組み(ダンサーの方のパーソナル)』でご紹介したこちらの女性の写真のように、顎先と左右の鎖骨の中心とがズレている・左右の肩の盛り上がり方が異なっている・首が斜めになっていると感じている方は、正面には無いお顔を無理やり正面に向けている状態です。
顎・腕・脚のねじれを取ったり、それぞれの動きをより良いものにする他、背骨がねじれている方向を理解してバランスを改善させていくこともできますが、
背骨のねじれが強い方の場合は、背骨にフォーカスして、背骨のねじれをご自身で丁寧にほどいていき、再びねじれていかないように感覚を読み取って頂く必要があると感じ、その方法を新たに編み出しました。
もともとは、背骨の歪みが強い側弯症の受講生を対象に考えていたのですが、2024年4月29日から個別にお体を確認できる、オンライン・パーソナルレッスンの受講生に、側弯症ではなくてもお伝えするようになりました。
お伝えしていくうちに、色々と感じていることがあります。
四十肩や五十肩になるのは、肩の使い方うんぬん以前に、背骨のねじれの影響を強く受けている。
歩く時に、脚のねじれを取っても、歩き方を意識しても、ニーイン(膝が内側に入る)してしまい、お尻の筋肉・腰・股関節・膝関節に違和感がある場合も、背骨のねじれの影響を受けており、行きたい方向と骨盤や脚の方向が大きく異なっている。
背骨のねじれがあると体の空間もねじれるので、呼吸や嚥下がしづらくなる他、骨盤底筋もスムーズに動かなくなる。
などです。
この背骨にフォーカスするレッスンを行う上で受講生にお願いしていることがあります。
それは
- 画像の女性のように力んで肩を開いたり首を起こすなどして良い姿勢を取ろうとしないこと。
- 左右差がありうまく動けないと感じても、それを素直に受け入れ、ご機嫌に動ける動きしかしないこと。
- 筋肉に効かせようとは一切しないこと。
これらを誤ると、背骨は良い状態には変わらないからです。
YURUKU®の体作りの基本項目でもありますが、背骨にフォーカスするレッスンにおいては、自分の現状を受け入れいい格好しないことは、他の練習以上に絶対に守っていただかなくてはいけないことなのです。
背骨のねじれ方は様々
オンライン・パーソナルレッスン受講生Yさんの症例写真です。
Yさんは、背中や首の後ろが張り、左半身に不調を多く抱えておられました。
向かって左の受講前の写真の通り、肩の高さも腰の高さも左側が高く、体を右方向にひねったまま立たれていました。
じゃあ、左側の肩も腰も下に下げて、左向きに背骨を捻り直したら改善するのでは?
と、思われる方もおられるでしょうが、そのように単純な方法では改善しません。
まず、左の腰が高くなっていたのは、左脚の動かし方に問題があり骨盤が歪んでいたからですし、受講前は体を右に捻っているように見えていますが、それは左脚の動きの影響が強く出ていたからであり、Yさんの場合は背骨は左にも右にもねじれていました。
この後、背骨にフォーカスするレッスンを行う前のYさんのバランスをご紹介します。
向かって左の写真は受講前の写真で、向かって右の写真は、脚のねじれを取ったり足運びを改善させるなどして骨盤の歪みを解消させ、真っ直ぐに立てるようになられた時の写真です。
向かって右のお体は、一見ねじれていないように思えますが、ただそう見えているだけで、実際は、背骨を左右にねじりながら、頭とつま先が正面を向くように辻褄を合わせている状態でした。
そのせいで、首を起こせない顎の使い方しかできず、背中や首の後ろの筋肉を緊張させて首を無理して起こしておられました。
さらに、肩甲骨が良い位置になく肩もねじれたままで、腕が体に添っていませんでした。
今までも背骨を意識した取り組みはして頂いていましたが、それだけではスッキリとはいかないご様子でした。
そこで行ったのが、背骨にフォーカスするレッスンです。
レッスン後、首が起きる顎の使い方ができるようになられ、背中や首の後ろの筋肉を緊張させることなく肩の真上に頭が乗ったため、両肩の盛り上がりがかなり軽減し、肩甲骨の位置が自然に変わり、腕も自然に体に添うようになりました。
でも、ここからが重要です!!
今までの体とどう違うのか感覚的に理解しないと、動いているうちに戻っていきます。
なので、Yさんには、次のレッスンまで続けて頂くワークと、動いても良い状態を維持できるようにするための感覚を拾うコツを、Yさんのお体に合わせて考え練習した後、動画に撮り宿題にしました。
Yさんからいただいたレッスンのご感想です。
今日もありがとうございました。
骨盤も肋骨も同じ方向にねじれていると思ってたので、それぞれ違う方を向いてたんですね。
背中がカチコチなのは自覚はあって、ストレッチポールに寝っ転がったりしててもなかなか良くならなかったんですが、レッスンが終わった後、背中が軽く感じるので、こまめに練習して体にいい状態を覚えこませたいですね。
他にもパーソナルレッスン受講生から背骨にフォーカスするレッスンのご感想を頂いています。
パーソナルレッスンを受講される前は、筋トレやストレッチを頑張っておられたHさん。
今日も楽しいレッスンをありがとうございました^^
今日も驚きの連続でした。
そして先生とのレッスンは楽しい~~
今、口が開きます!開きやすいです。
パーソナルが始まる前は毎日赤べこをやっていたのですが(やれば顎も首も楽に)、パーソナルが始まってから徐々に赤べこをやる回数が減り、最近はほとんどやることがなく
下半身が整ってくるとこんなに違ってくるんだ、と思っていたら、
今日のレッスン。
首・頭・顎、色々と更に良くなりそうで楽しみです^^
レッスンが終わって再び身体をでんでん太鼓のように振ってみましたが、最初とは明らかに違っていて、それがまたおかしくて1人笑ってしまいました。
Hさんのご感想の続きです。
私のように動くようにと信じてストレッチを毎日頑張ってる方、多いと思います。
右側が動かしづらいからと、ストレッチも右側多めに頑張ってきました。
でも、今日のレッスンで呆気なく動く体に。
良くなった喜びよりも、この呆気なさを思い出して、また笑いが出そうです。
レッスン中は目の前のことに集中していて気づいていませんでした、
今日は背骨の調整でスタートしたのに、背骨を意識する動きは無くて、、、口を開く。
予想を遥かに超えていて、また思い出し笑いです。
肋骨から骨盤までのもたつきを感じていたとおっしゃるOさん。
YURUKUを続けてきて今までも脳の指令が届かなくてうまく動けない時はありましたが、今日のが一番動いてくれなかった気がします💦
脳の指令通り動かせるようになれたらいいなーとつくづく思いました!
最近は肋骨から骨盤にかけての位置関係やもたつき感が気になっていたのでドンピシャなレッスンでした!
上半身、下半身それぞれにいろいろレッスンしていただきましたが、身体の真ん中がまだあったかーという発見です。
最後の簡単バージョン作っていただきありがとうございます😊
ササっと一日何回もできそうです。
片側の股関節が、脚を整えても歩き方に気をつけても上手く使えず、股関節が悪いとずっと思いこんでいたというMさん。
背骨がブロックごとに歪みがあるとは思いもよらずで。。。
確かに!
左はウエストからでないと向きにくく、右は顔だけの方が向きやすい!
Tシャツの襟がいつもズレてしまって、片側の肩が盛り上がり張りや痛みを感じていたNさん。
レッスン後、鏡を見ると、首やTシャツのラインがこれまでと違っていて、うれしくなりました☆
そして、動画を見ながらセルフケアをすると、右肩甲骨がすっとして更にいい感じでした^^
左側の脇腹が縮こまり、左脚が浮腫んでいたというKさん。
ありがとうございました^ ^
体の左側の感覚がいつもと違います。
脇が縮まないとか、脚も軽いです。
いつも左脚はすぐに浮腫んでいました。
背骨にフォーカスする取り組みで首の位置が良くなり、それに伴い脚の形や腕の形が変わってきた受講生もおられます。
関節弛緩性で、膝の過伸展や肘の過伸展(猿腕)しやすい受講生の次のステップも考えています。
背骨のねじれを改善させ首を良い位置に起こせるようになることは、膝の過伸展や肘の過伸展(猿腕)の解消には必須だからです。
膝の過伸展・肘の過伸展については、後日記事を書く予定です。
・・・と、いうことで、背骨にフォーカスするレッスンをオンライン・パーソナルレッスン(パーソナル・コンプリートコース)のレギュラーメニューにすることにしました。
背骨にフォーカスするレッスンは、以下の方にお勧めです。
・側湾症の方
・背中が痛い・張っているという方
・首の後ろが痛い・張っているという方
・首が起きず猫背になりやすい方
・巻き肩がなかなか解消しない方
・四十肩や五十肩の方
・気づいたら顎を前に突き出している方
・体のラインに左右差がある方
・体の左右の動きが違う方
・体の不調に左右差がある方
・めまいや耳鳴りが起きやすい方
・真っ直ぐに歩けない方
・顎・脚・腕を調整してもスッキリしない方
パーソナル・コンプリートコースの募集についてはこちら
※Hさんのご感想の中の『赤べこ』が気になる方はYouTubeでご覧ください。
➡赤べこ動画