側弯症 自分で治す方法・諦めずに夢を叶えたSさん

飛び上がるほど痛い注射に毎月耐えていた

2016年の秋に、体を変えたいと北海道から東京までレッスンを受けに来てくださった方Sさんのお話です。 

2021年に一度記事にしたことがありますが、2016年のSさんのお体がどのような状態だったのか知っていただきたいので、再度はじめから書かせて頂きます。

私よりちょっぴりお姉さんのSさんは、側弯症でかなりお体が歪んでいました。 
ゆったりした洋服を着られていても、お体が歪んでいることがすぐにわかる状態でした。

側弯症による痛みが強く、月に一度、整形外科で痛みを緩和させる注射を打ってもらいに通院しておられました。 

その注射自体が飛び上がるほど痛かったそうですが、打たなければ痛みに苦しむことになるため毎月耐えているとおっしゃっていました。 

もちろんのことですが、1回のレッスンではスッキリ良くなることはありませんでした。 

ですが、Sさんは「体を変えられるかもしれない。」と、YURUKU®︎に希望を感じてくださいました。 

私は夢を叶えます! 

その後、私が北海道で開催した講座には必ずご参加くださり、2017年の春にスタートしたインストラクター養成講座にもお申し込み下さいました。 

当時はまだ、自分のためだけに集中して学んで頂く講座は無く、インストラクター養成講座に指導者を目指すのでは無く、Sさんのように自分のために参加される方がたくさんおられました。 

インストラクター養成講座では初日に、お1人ずつ近況や想いをお話しして頂くのですが、Sさんは他の受講生たちの前で、こう宣言されました。 

私には夢があります。独立してやりたい仕事があるんです。 
その仕事をするには元気にならなくてはいけない。 
YURUKU®で私は夢を叶えます! 

と。 

その頃のSさんのお体の状態は、日常生活でご高齢のお母さまにサポート頂くことがおありだとおっしゃっていましたし 
 
講座では、他の受講生が簡単にできること‥‥ 

例えばヨガマットに寝転がるだけでもお体を支えて差し上げる必要があり、ヨガマット一枚の上にペタンと寝転がることは痛みがあり不可能だったので、バスタオルをクッション代わりに使うなどしてカスタマイズしていました。 

Sさんの宣言を目の前で聞かれた他の受講生たちは、Sさんの歪んだお体と、お一人でヨガマットに寝転がれない様子をご覧になっていたので、Sさんの夢が遠い遠い夢に感じられたことでしょう。 

それからのSさんは、宣言通りに夢に向かいお体と向き合われました。 

夢を本当に叶えたSさん 

Sさんは、養成講座が進んでいくうちに、ヨガマットに一人で寝転がれるようになり、だんだんバスタオルのカスタマイズも不要になり、なんとなんと!毎月の注射も要らなくなりました! 

インストラクター養成講座を修了し約1年半後の練習会で、Sさんは、他の受講生たちの前でこうおっしゃいました。 

退職することにしました

と。 

そうです! 

"独立しやりたい仕事をする"という夢を叶えられたのです‼️‼️ 
 
また、養成講座が終了してからも自分と向き合うことを続けられ、毎月通っておられた整形外科にももう4年行っていないともおっしゃっていました。 

行く必要が無くなられたのです。 

ここまでは2021年までのお話です。

自分を諦めたくない

Sさんには続きがあります。 
2023年に、もっと良くなりたい!自分を諦めたくない!と、パーソナルレッスンコースに進まれました。 

向かって左の写真は、インストラクター養成講座がスタートしたばかりの2017年のSさんのお姿で、向かって右の写真は、2024年1月のレッスン後の写真です。

還暦を迎えられたSさんですが、今もなお進化し続けておられます。
整形外科に行かれることが無くなり、すでに6年経ちました。

2021年に1day講座を受講して下さった時の写真との比較はこちらです。 

最近は、背骨のねじれが緩和し軸が整ってきて、側弯症の方の特徴でもある片側の脇の開きも無くなり、腕がお体に添うようになりました!

側弯症の原因として考えられること

パーソナルレッスンコースには、側弯症の受講生が現在10名近くいらっしゃいます。

私は最近、股関節をココでこう動かす!ということを頭でではなくお体で理解していただくために、体を組み立て直す練習法を考え、受講生に合わせてカスタマイズしお伝えしているのですが、そのレッスンを行うようになってから、Sさんのように側弯症の方々の歪みの軽減が加速していると感じています。

その事実により、私が考える側弯症の原因をお話しします。 

側弯症について 

側湾症については、過去記事に書きましたが、ここにも要約します。 

側弯症とは 
正面から見て真っすぐに並んでいる背骨が、ねじれ曲がっている病気のこと 

最も多い側弯症 
原因がはっきりしない『特発性側弯症』で、思春期の女子に多く見られ側弯症の80%ほどを占める 
 
側弯症のタイプ 
機能性側弯症』と『構築性側弯症』の2タイプ。 
『構築性側弯症』は、背骨がねじれ(回旋)て簡単には治らず原因不明の場合が多い 
 
治療法 
軽度の場合は経過観察、ねじれが強くなってきたら矯正装具(コルセット)着用、ねじれがかなり強くなってしまったら背骨の矯正手術 

Sさんをはじめ、医療機関で手術しかないと言われたという受講生は、原因不明の場合が多いと言われる構築性側湾症と言えます。 

足運びの感覚のズレが左右で極端に異なる 

結論から言うと、足運びの感覚のズレが左右で極端に異なる方が、側弯症になってしまうのではないかと思っています。 

しかも、女性に多いと言われる関節弛緩性である場合は、さらに歪みが強くなるのではないかとも。

歩く時・椅子に座る時・椅子から立つ時・床に座る時・床から立ち上がる時・寝転がる時・起きる時といった日常動作において、左右で異なる足運びをすることで脚のねじれに左右差が出るのですが、 

脚のねじれに左右差があると、骨盤が前後に傾く・左右に傾く・ねじれるといった歪みを伴うため、骨盤に繋がる背骨は100%ねじれます。 
その左右差が大きいことによって背骨も強くねじれてしまうのです。 

さらに、脚がねじれると、肩の関節がねじれるため、その影響で腕もねじれてしまうのです。
 
女性は特に、股関節の動きに特有の無意識のクセがあり、幼少期より染みついているため、良い動きを感覚的になかなか掴めない方が非常に多いです。

そのため、側弯症が、思春期の女子に発症することが多いという事実に私は納得してしまうのです。 

変えられるのは自分自身だけ

よく記事に書かせて頂いている通り、誰もが真っすぐ立って真っ直ぐ歩いていると思って日常を送っているはずです。 
姿勢が悪いと自覚している人でも、わざと悪い姿勢になっているわけではありませんよね。 
 
なので、姿勢が悪い・体が歪んでいる…という状態は、感覚が完全にズレている状態です。 
 
レッスンで感覚のズレを探り、修正する方法をお伝えしてはいますが、感覚を修正できるのは私ではなくご本人だけです。 

もし、2017年のSさんが、すぐに良くならないことに苛立ち、周りの人ができることが一人だけできないことに落ち込み、自分を諦めていたら何も変わらなかったと思います。 
いえ、あれからもう6~7年経っているので、お体の状態は悪化していたかもしれません。 

Sさんは、これまで、苛立って不機嫌になったり悲観的になったことは一度もなく、常に希望を感じる言葉を発し前を向いてこられました。
 
体と心は繋がっているので、Sさんが持ち続けた良いイメージもSさんを変えたのだと思わずにはいられません。


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